2017年の訪日外国人の総数は、2869万人を突破(日本政府観光局〈JNTO〉調べ)。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックを控え、
訪日外国人は今後さらに増加の一途をたどりそうです。
飲食店にとっても、外国人客を受け入れることで
売上増などのメリットも大きく、大きなビジネスチャンスとなり得ます。
その一方で、外国人客とのコミュニケーション不足による
接客トラブルが発生している事例も少なくありません。
飲食店が知っておきたい外国人とのトラブル時に役立つ
接客英語のフレーズを、翻訳のプロがお伝えします。
料理はお一人様一品注文してもらいたい!そんな時には?
旅行中は、日本のめずらしい食べ物をあれこれたくさん食べたくて、
料理を一つだけ注文して、数人でシェアして食べるという外国人客も。
飲食店にとっては困りものですね。
ご注文を受ける前に次の一言を添えてみましょう。
飲み物をすすめるのも手です。
●お一人様一品ご注文ください。
Everyone must order at least one dish.
●お飲み物は何になさいますか?
Would you like something to drink?
お通し/突き出し/先付けは、会計時にトラブルになりやすい
日本の飲食店では慣例になっているお通し/突き出し/先付け。
前菜というイメージがありますが、サービスで提供していたり、
有料メニューになっている場合もあり、お店によってさまざまです。
お通し/突き出し/先付けは、メニューに記載されていないことも多く、
有料の場合にはお会計時にトラブルになることもありますので、
英語メニューなどを用意している場合には
システムを説明する文章を追記するか、
お料理をお出しする際に一言を添えておくと安心です。
●お通し/突き出し/先付け です。
Here is your appetizer.
●これは有料です。
There is a charge for this.
有料ならいらない、と言われたら??
お通し/突き出し/先付けには、テーブルチャージとしての意味もあり、
その料金のなかにお料理代が含まれている場合も。
そんな時は、このように伝えてみましょう。
●お通し/突き出し/先付けがいらない場合でも、テーブルチャージをいただいております。
A table charge applies, even if you don’t want the appetizer.
「時価」に注意!しっかり説明しておこう
寿司店や日本料理店など、高級魚などのメニューが「時価」となっている場合も、
お会計時にトラブルになることがあります。
あらかじめその日の価格を伝え、了承を得てから対応するなど、
コミュニケーションを怠らないことが大切です。
●このメニューの料金は、その日の食材の仕入れ値により変動します。
The prices on this menu vary depending on the daily purchase price of the ingredients.
●本日は1万円でご提供しております。
Today’s course will cost ¥10,000.
●お召し上がりになりますか?
Is this fine?
お会計時、現金しか使えない場合は?
日本では、飲食店での支払いはクレジットカード決済が増えてきているものの、
現金での支払いが一般的ですが、外国人の場合はクレジットカードや
デビットカードを使う場合も多いようです。
また、訪日外国人数のトップを占める中国人観光客は、
スマホのメッセージアプリ「Wechat(微信)」が提供する
電子マネーサービス「Wechat Pay(微信支付)」や、
中国最大のEコマース企業「アリババグループ(阿里巴巴集団)」の
電子マネーサービス「Alipay(支付宝)」での決済が
急速に広まりを見せています。
お会計時、現金やクレジットカードのみで決済してほしい場合は
次のように伝えるか、お店の前にあらかじめ掲示しておくとスムーズです。
●お支払いは現金でお願いします。
We only accept cash.
●クレジットカードが使えます。
We accept credit cards.
●クレジットカードは使えません。
We do not accept credit cards.
まだまだあります!飲食店で使える接客英語のフレーズ集
外国人のお客様がご来店の際、とっさに英会話のフレーズが出てこなくて困った!
そんな経験のある人に、ぜひご活用いただきたい接客英語のフレーズは
下記でもたくさんご紹介しています。
ぜひ外国人のお客様への説客にお役立てください!
最後に
当媒体World Menuでは、紹介記事の他にも4000語以上の翻訳のメニューや接客フレーズなどを制作してきました。
これらの制作を通じて、外国人観光客の方に選ばれるお店は「英語で的確なメニューが置いてある。」という傾向を発見しました。
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翻訳監修
セス ジャレット:Seth Jarrett
カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。