バイキングは和製英語?ホテルやレストランで役立つ接客英会話

ホテルの朝食をはじめ、レストランでのランチやディナー、スイーツの食べ放題など、
食べたいものを好きなだけ選んで食べられるバイキング形式の食事は人気。

でも、実は「バイキング(Viking)」という言葉では、外国人には伝わりません。

バイキングは和製英語。外国人が聞いても、
「食べ放題」という意味だとは理解されません。

食べ放題を英語で伝えるなら??
ホテルやレストランで役立つ接客英語のフレーズを、翻訳会社のプロの翻訳家が伝授します!

食べ放題を英語で表現する時に使えるフレーズ

大皿に盛られた料理を自分で好きに選び、
取り分けて食べる食事のスタイルをバイキングと呼びますが、
これはスウェーデン式の食事形式「スモーガスボード」に影響を受けた
日本のホテルが導入した食事スタイルに由来するといわれています。

バイキングは、海賊を表すVikingが語源になっていますが、
本来の英語の意味とはまったく違う言葉が
「食べ放題」を表すフレーズとして定着しました。

バイキングは他にもビュッフェ、ともよばれることがありますが、
これは、フランス語の立食スタイルや
各自で料理を取って食べるセルフ方式の食事「Buffet」が語源になっていて、
日本のレストランでもビュッフェという言葉はおなじみです。

英語でも「Buffet」といえば意味が通じる場合もありますが
発音をカタカナで表現するなら
「バッフェイ」「ビュッフェイ」が最も近いかもしれません。

各自で料理を取りに行くセルフスタイルではなく
着席しながらのオーダー方式の食べ放題の場合は、
ビュッフェとは意味合いが異なり、次のような表現がぴったりです。
●食べ放題 All-you-can-eat
●飲み放題 All-you-can-drink

また、料理すべてが食べ放題ではなく、ごはんのおかわりが無料、
というような場合には、次のような英語が使われます。
ごはんはおかわり自由です。
You can get free refills of rice.

食べ放題を英語で表現するフレーズはこちら。

(朝食ビュッフェ)
 breakfast buffet

(食べ放題レストラン)
●All-you-can-eat restaurants
●Buffet styled restaurants

食べ放題レストランでの接客英語のフレーズ

(レストラン)
いらっしゃいませ。何名様ですか?
Welcome.How many people?

(外国人)
3名です。
Three people.

(ホテルの朝食レストランの場合)
朝食券をお持ちでしょうか?
Do you have a breakfast ticket?

お部屋番号をお願いいたします。
Please tell me your room number.

(レストラン)
お席へご案内いたします。こちらへどうぞ。
I’ll Show you to your table. This way, please.

サラダバーからご自由におとりください。
Please take whatever you like from the salad bar.

(2時間)の食べ放題です。
All-you-can eat for 2 hours.

お客様ご自身でお取りいただく食べ放題レストランの場合

あちらのテーブルにあるお料理をご自身でお取りください。
Feel free to take any of the meals on the table over there.

お好きなだけお召し上がりください。
You can have as much as you like.

お皿はご自由にお使いいただけます。
You can use the plates that are available for you.

飲み物もお好きなものをお取りください。
Feel free to choose any of the available drinks.

デザートもご自由にお選びいただけます。
You can also choose any of the available desserts.

フォークやナイフ、スプーンもご自身でお取りください。
You can use the forks, knives, and spoons that are available for you.

オーダー式の食べ放題レストランの場合

メニューのなかからお好きなお料理をお選びください。
Please choose any dish you like from the menu.

ご注文がお決まりになりましたらお知らせください。
Please let me know when you are ready to order.

飲み物は別料金の場合

お飲み物は別料金となります。
Drinks are charged separately.

追加料金2,000円で、お飲み物の飲み放題プランもご用意できます。
An all-you-can-drink plan is available for an additional charge of two thousand yen.

お飲み物のメニューをお持ちしましょうか?
Would you like to see the drink menu?

接客に役立つ英語のフレーズを覚えておきましょう

かしこまりました。
Certainly.

もう一度言っていただけますか?
Could you say that again, please?

確認いたします。
I will go check.

少々お待ちください。
Just a moment.

すぐに参ります。
I’ll be there in a moment.

大変おまたせいたしました。
Thank you for waiting.

ごゆっくりお過ごしください。
Enjoy your meal.

お会計時に役立つ接客英語のフレーズ

お会計はレジでお願いします。
Please pay at the register.

この伝票をレジまでお持ちください。
Please take this check to the register.

お会計はご一緒でよろしいですか?
Are you paying together?

お支払いはカードですか、現金ですか?
Would you like to pay cash or by credit card?

お支払いは現金でお願いします。
I’m sorry, we only accept cash.

クレジットカードが使えます。
We accept credit cards.

クレジットカードは使えません。
I’m sorry, we do not accept credit cards.

暗証番号を入力してください。
Please input your PIN code.

ここにサインをお願いします。
Please sign here.

このクレジットカードは使えないようです。
It seems this credit card cannot be used.

このカード以外に、クレジットカードはお持ちですか?
Do you have another card you can use?

領収書は必要でしょうか。
Do you need a receipt?

(ホテルの朝食レストランの場合)
お飲み物の追加料金は、チェックアウトの際にフロントでご精算ください。
Please pay any additional charges for drinks at the front desk when you check out.

まとめ

日本では当たり前に使われているバイキングという言葉は和製英語
外国人に伝わるように英語で表現するなら「Buffet」となり、
発音をカタカナで表現するなら「バッフェイ」「ビュッフェイ」となります。

着席しながらのオーダー方式の食べ放題の場合は、
ビュッフェとは意味合いが異なり、次のような表現がぴったりです。
●食べ放題 All-you-can-eat
●飲み放題 All-you-can-drink

和製英語やカタカナ英語は、日本人にはおなじみですが、
外国人にはまったく意味が通じない場合も多々あります。

接客英語のフレーズを覚えて、スムーズな対応ができると
外国人のお客様も安心して食事を楽しむことができ、
お店としても効率的で時間の節約にもなります。

外国人に通じる接客英語のフレーズをぜひお役立てくださいね。

レストランでの接客に必要な英会話フレーズ!入店から着席編

飲食店に外国人が来店。こんな時どうする?接客英語フレーズ

レストランの接客英語。ご注文からお客様のお食事中に使えるフレーズ編

レストランでのお会計の時に役立つ英語!外国人向け接客フレーズ

英語翻訳メニュー無料キャンペーン実施中!

当媒体World Menuでは、紹介記事の他にも4000語以上の翻訳のメニューや接客フレーズなどを制作してきました。

これらの制作を通じて、外国人観光客の方に選ばれるお店は「英語で的確なメニューが置いてある。」という傾向を発見しました。

そこで「World menu」ではあなたのお店の人気 10品のメニューを無料で「的確な」英語メニューを制作するキャンペーンをおこなっております。

「外国人の対応で困った」「世界中のいろんな人たちに料理を提供したい」とお考えのサービス業・飲食店の方は、ぜひ、チェックしてみてください。

翻訳のプロが作る外国人向け英語メニュー10品無料作成キャンペーンを是非お試しください。

ABOUTこの記事をかいた人

翻訳監修

セス ジャレット:Seth Jarrett

カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。