【インバウンド対策】おしぼりを英語で説明するには?日本特有のおしぼり文化を紹介

インバウンド需要が増加し、日本各地で多くの外国人観光客が観光や食事、買い物などを楽しみ、日本文化に触れています。

日本文化や“おもてなし”は海外からも絶賛されるほど、日本の魅力のひとつとなっていますが、「おしぼり文化」もそのひとつです。

この記事では、日本特有とされる「おしぼり文化」について、英語フレーズやインバウンド対策などを紹介します。

おしぼり文化は日本だけ?

日本で過ごしていると当たり前のように目にするおしぼりですが、おしぼり文化は日本特有文化ともいわれています。

おしぼり文化は日本だけなのでしょうか。

日本のおしぼり文化・歴史

主に飲食店などでみられるおしぼり文化は、近年、日本以外においても、タイや香港など東南アジアを中心に普及されています。

一方、欧米圏においては、おしぼりよりも「アルコール消毒液」などを使用することが多く、日本のおしぼりのようなものはあまり見かけられません。

また、おしぼりの発祥は日本であるといわれており、その歴史については諸説ありますが、日本最古の歴史書である「古事記」が書かれた時代にまでさかのぼるといわれています。

公家が客人を家に招く際に提供した「濡れた布」が、おしぼりのはじまりだそうです。

おしぼりの種類

おしぼりには、綿タオルなどを使用した「布タイプ」と、紙を使用した「紙タイプ」があります。

布タイプのおしぼりは繰り返し再利用され、紙タイプのおしぼりは使い捨てとして利用されることが一般的です。

また、布タイプのおしぼりは、季節や場所などによって「温かいおしぼり」や「冷たいおしぼり」としても活用されています。

おしぼりを英語で説明する必要性・メリット

日本文化のひとつであるおしぼりは、さまざまな場面で外国人観光客のおもてなしに役立っています。

外国人観光客の混乱を解消

訪日した外国人観光客によっては、おしぼりに馴染みのない人も多くいます。

そのため、はじめて目にするおしぼりに対し「どうやって使うのかな…」など困惑する場合もあるかもしれません。

おしぼりについて、外国人観光客に英語で説明できる環境を整えておくことで、外国人観光客の疑問や混乱の解消につながります。

日本の文化を理解・体験してもらう

日本のおしぼり文化は、主に飲食店において見受けられますが、家庭(来客時)や飛行機の機内など、さまざまな場所でおしぼりが提供されています。

そのため、外国人観光客もおしぼり文化に触れる機会が多く、おしぼりについて知識があることで、些細なところから日本のおもてなし文化を体感してもらえるでしょう。

おしぼりを英語で説明しよう

おしぼりの「歴史・文化」「使い方・マナー」について、英語で説明してみましょう。

おしぼりの歴史・文化について

おしぼりの歴史・文化に関連した英語フレーズです。

  • おしぼりは日本発祥の文化であり「客人をもてなす」際に、濡れた布(タオル)が使用されていたことが始まりといわれています。

Wet hand towels known as oshibori are said to have originated in Japan, where they have been a part of hospitality culture since ancient times.

  • おしぼりの目的は、「手を清潔にすること」と「ようこそ」の歓迎の意が込められています。

The purpose of oshibori is to welcome guests by offering them a way to clean their hands.

おしぼりの使い方・マナーについて

おしぼりの使い方・マナーに関連した英語フレーズです。

  • おしぼり(布タイプの場合)は、手を拭くためのものであり、顔や口、テーブルを拭いてはいけません。

Cloth oshibori are for wiping one’s hands and should not be used for the face, mouth, or tabletops.

  • おしぼり(布タイプの場合)は、再利用されるため、使用後は持ち帰らず、元の場所へ戻しましょう。

Because cloth oshibori are generally reused, they are not intended to be taken home after use. Instead, leave them on the table.

  • 温かいおしぼりの場合、温度が高いこともあるため、注意しましょう。

Sometimes oshibori are warmed and may be very hot.

飲食店のインバウンド対策

外国人観光客が多く訪れる飲食店では、おしぼりの説明のほかにもさまざまなインバウンド対策が必要となるでしょう。

多言語対応

「おしぼりの英語説明」をはじめ、インバウンド対策において多言語対応は必須です。

臨機応変に対応できる英会話対策も必要ですが、そのほかにも、メニュー表やアレルギー表、予約・注文方法や注意事項なども多言語化対応しておく必要があります。

メニューの考案

インバウンド需要を狙った飲食店の対策にはさまざまな事例がありますが、そのひとつがメニューの考案です。

特に、欧米ではヴィーガン志向の方も多いため、ヴィーガンの方でも食べられるメニューの考案や、外国人観光客向けに特別メニューを考案する飲食店も多くあります。

広報活動

多言語対応や外国人観光客に向けたメニューの考案は万全な状態を整えていても「認知」されなければ意味がなく、広報活動も怠ってはいけません。

広報の仕方にはさまざまな手段がありますが、昨今、旅情報を収集するひとつの手段として「SNS」が主流となっています。

自社サイトのほか、SNSなどを活用し、全世界にアピールしましょう。

飲食店のインバウンド対策は翻訳会社を活用しよう

飲食店のインバウンド対策において、多言語対応は必要不可欠であり、さまざまな場面で翻訳が必要となるでしょう。

特に、食品を取り扱う飲食店の場合、アレルギーなどのトラブルもあるため、メニューや食品表示について正確に情報を伝えられるよう、体制を整えておく必要があります。

外国人観光客が安心して日本の食事を楽しめるよう、インバウンド対策における翻訳は、ネイティブによるプロの翻訳会社を活用しましょう。

まとめ

インバウンド需要は今後もますます増加していくとみられており、飲食業界は、インバウンド需要において主力のひとつです。

適切なインバウンド対策・対応を行い、飲食店×インバウンドを成功させましょう。