【インバウンド対策】精進料理は外国人からも人気?英語で説明するには 

多くの業界でインバウンド需要が回復傾向にあり、外食産業も外国人観光客で賑わいをみせています。

外国人観光客が興味をもつ日本料理にはさまざまなものがありますが、中には「精進料理」に興味をもつ人も多く、注目されている料理のひとつです。

この記事では、精進料理とインバウンド需要について解説します。

精進料理とは

精進料理とは、仏教の戒律に基づいて生まれ、「殺傷」や「煩悩」を刺激しないように調理された料理のことです。

精進料理では、肉や魚、卵などの動物性の食材や、ニラやネギなどの(煩悩を刺激するとされる)野菜を使用せず、野菜、穀物、海藻、豆、木の実、果実などの「精進物」と呼ばれる食材を使用します。

精進料理は日本特有の料理ではない

精進料理と聞くと、「日本(特有の)料理」であるイメージを抱いている人も多いかもしれませんが、精進料理は、日本のほかにも、中国や韓国、台湾、シンガポール、ベトナムなど、アジアのさまざまな国で作られています。

外国人(観光客)から注目されている理由

精進料理は元々、僧侶の修行時の食事として生まれたものですが、今では民間レストランや一般家庭においても作られるようになり「健康食」としても注目されるようになりました。

そのため精進料理は、健康食に関心の高い人や、ヴィーガン志向である人、日本の文化的・伝統的な食事に関心がある人などから、注目されています。

精進料理はどこで食べられる?

精進料理は「お寺で食べる」イメージが強いかもしれませんが、お寺以外でも食べられるところはあります。

精進料理が食べられる場所

精進料理は、主に全国のお寺で食べることができますが、懐石料理店などの日本料理店のほか、カフェなどでも、精進料理を提供している飲食店もあります。

精進料理は、さまざまな場所で食べることができるため、本格的な精進料理をお寺で食べたい人や、カジュアルな精進料理をカフェで食べたい人など、それぞれの用途に合わせた楽しみ方が可能です。

インバウンドツアーとの相性

主にお寺で食べることのできる精進料理は「精進料理も食べられる寺院巡りツアー」など、インバウンドとの相性が良いです。

また、お寺以外でも、料理ができる環境が整っていれば、実際に精進料理を作って味合うなどの「体験型プラン」も可能であり、日本料理を学んでみたい人や、体験を重視する人などに人気があるでしょう。

精進料理を英語で説明

精進料理を外国人観光客に英語で説明する際の英語フレーズを紹介します。

精進料理にかかわる英語フレーズ

  • 精進料理は、仏教の教え(戒律)に基づく料理であり、肉や魚など避け、主に植物性の食材を使用して作られる料理です。

Shojin ryori is a cuisine based on Buddhist teachings (precepts) and is prepared using mostly vegetables with no meat or fish.

  • 精進料理は元々、僧侶の修行時における食事として誕生しました。

Shojin ryori was first developed as a meal for monks in ascetic training.

  • 現代では、さまざまな精進料理があり、お寺のほかにもレストランやカフェなどで食べることができます。

With the wide variety of vegetarian dishes available today, shojin ryori can be found in restaurants and cafes in addition to temples.

  • 素材の味を活かした精進料理は軽い味付けで、健康食としても人気があります。

Shojin ryori is lightly seasoned to make the most of the inherent flavors of the ingredients, making it a popular healthy food choice.

精進料理を取り入れたインバウンド事例・対策

精進料理を取り入れたインバウンド事例・対策について解説します。

精進料理を取り入れたインバウンド事例

有名な寺院が多数存在する観光地では、寺院×〇〇のインバウンドツアーも人気です。

日本を訪れる外国人観光客の多くは「日本でしかできない経験」や「日本でしか食べられない食事」をしたいと思っているため、寺院での座禅体験や、写経体験などと、精進料理を組み合わせるのも良いでしょう。

また、中には「寺院に宿泊」できるプランを提供している寺院もあり、本格的に日本の伝統、宗教、文化、食事を体験し、学びたいと思っている外国人観光客にとって「寺院に泊まれる」体験は魅力的であるといえます。

そのほか、先述した「料理教室」や、街の観光ツアーの食事に精進料理を取り入れるなど、インバウンドにおける精進料理の取り入れ方は多種多様です。

精進料理のインバウンド対策

精進料理を取り入れたインバウンドでは「多言語対応」や「情報発信」が大切です。

  • 多言語対応

外国人観光客を対応するツアーやプランでは「多言語対応」が欠かせません。

通訳だけでなく、精進料理の説明やメニュー表記などの翻訳対応がしてあると、より親切です。

特に、食べ物を扱う場合、アレルギー等の問題もあるため、初めて目にする精進料理が、どのような食材によって作られているのか、正しく伝える必要があります。

  • 情報発信

精進料理を取り入れた企画やツアーを用意していても「認知」されていなければ、集客につながりません。

公式サイトやSNSなどを利用して、積極的に情報発信を行いましょう。

特に、精進料理の写真は、精進料理がどのようなものであるのかが伝わりやすく、SNSとの相性も良いため、写真を利用して外国人(観光客)の興味関心を惹きつけることもできるでしょう。

精進料理×インバウンド対策は翻訳会社にお任せ

精進料理×インバウンドにおいて、多言語対応(翻訳)は欠かせません。

特に、食べ物を取り扱うため、トラブルにつながらないためにも、正確な翻訳等が必要です。

精進料理の魅力や情報を正しく伝え、トラブルを回避するためには、ネイティブによるプロの翻訳会社を活用しましょう。

まとめ

インバウンド需要は今後も増加傾向にあり、寺院巡りツアーなどが人気である中、精進料理は外国人観光客から注目されています。

適切なインバウンド対応・対策を行い「精進料理×インバウンド」を成功させましょう。