日本のウイスキーは外国人からの人気が急上昇中?ウイスキー×インバウンドで成功するためには?

近年、日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)の人気が急上昇しており、中国やアメリカをはじめとする海外からの需要が高まっています。

そのため、日本を訪れる外国人観光客がお土産として日本のウイスキーを購入する機会が増えているようです。

なぜジャパニーズウイスキーがここまで人気となったのか、外国人観光客に人気な理由や、日本のウイスキーを英語で説明する場合の英語フレーズ、インバウンドとの関係について解説します。

日本のウイスキーが外国人観光客に人気な理由

日本のウイスキーは、なぜ外国人(観光客)に注目されるようになったのでしょうか。

人気となった理由について解説します。

日本はウイスキー5大産地のひとつ

ウイスキーに馴染みのない人はあまり知らないことかもしれませんが、日本はウイスキー5大産地のひとつであり、スコットランド、アイルランド、カナダ、アメリカと並ぶ、ウイスキーの名産地なのです。

日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)の種類

日本のウイスキーには、以下の種類があります。

  • シングルモルトウイスキー

ライ麦やとうもろこし、小麦などの穀類を主原料としてつくられたウイスキーです。

  • グレーンウイスキー

大麦麦芽を主原料とするシングルモルトウイスキーと、穀類を主原料とするグレーンウイスキーを混ぜてつくられたウイスキーです。

  • ブレンデッドウイスキー

大麦麦芽を主原料とするシングルモルトウイスキーと、穀類を主原料とするグレーンウイスキーを混ぜてつくられたウイスキーです。

世界が認める受賞歴・品質の高さ

日本のウイスキーが世界から注目されたきっかけは諸説ありますが、そのひとつが、数々の受賞歴であるといえます。

2001年に開催されたウイスキーの品評会「ベスト・オブ・ベスト」(現:ワールド・ウイスキー・アワード)で、ニッカウヰスキーの「シングルカスク余市10年」が総合1位を獲得しました。

また、2003年には、世界的な酒類品評会「インターナショナルスピリッツチャレンジ」で、サントリーの「響21年」が金賞を受賞するなど、日本のウイスキーはスコットランド、アイルランド、アメリカなどの強豪各国をおさえ「世界一おいしい」ウイスキーとして注目されるようになりました。

参考:ニッカウヰスキーワンショットコラム|NIKKAWHISKY

参考:主なコンペティション受賞歴|SUNTORY

「メイドインジャパン」への圧倒的信頼

ものづくり大国としても有名な日本は、さまざまな業種が世界的に活躍しており、日本製品の品質の良さが認められています。

そのため、ウイスキーにおいても「メイドインジャパン」ブランドであることが、海外の人からの圧倒的信頼につながっていることも、日本のウイスキーが人気である理由のひとつといえるでしょう。

日本のウイスキーを英語で説明すると?

世界的に認められる日本のウイスキーを英語で説明するときの「英単語」や「フレーズ」について紹介します。

ジャパニーズウイスキーに関連した英単語

ジャパニーズウイスキーの主な銘柄など、ウイスキーに関連した英単語を紹介します。

シングルモルトウイスキー Single malt whisky
グレーンウイスキー Grain whisky
ブレンデッドウイスキー Blended whisky
山崎(サントリー) Yamazaki Whisky (Suntory)
ニッカウヰスキー(ニッカウヰスキー) Nikka Whisky (Nikka)
白州(サントリー) Hakushu Whisky (Suntory)
響21年(サントリー) Hibiki 21 Years Old (Suntory)
余市(ニッカウヰスキー) Yoichi Whisky (Nikka)
角瓶(サントリー) Kakubin Whisky (Suntory)
トリスクラシック(サントリー) Torys Classic Whisky (Suntory)
富士山麓(キリン) Fuji-Sanroku (Kirin)

ジャパニーズウイスキーに関連した英語フレーズ

ジャパニーズウイスキーの醸造方法(条件)などを英語で説明してみましょう。

  • ジャパニーズウイスキーの原材料には、日本国内で採取された麦芽、穀類、水のみを使用します。

Japanese whisky must be made using only malt, grains, and water collected in Japan.

  • 糖化、発酵、蒸留は日本国内の蒸留所で行い、蒸留の際のアルコール度数は95度未満とされています。

Saccharification, fermentation, and distillation must all be performed at Japanese distilleries, and the alcohol content during distillation must be less than 95%.

  • 日本国内で、700リットル以下の木製樽を使用し、3年以上貯蔵されていることが条件です。

The whisky must be stored in Japan for at least 3 years in wooden casks of 700 liters or less.

  • 瓶詰めも日本国内で行い、充填時のアルコール度数は40度以上とされています。

Bottling must be carried out in Japan, and the alcohol content during bottling must be at least 40%.

【参考】ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準|日本洋酒酒造組合

ウイスキー×インバウンドで成功するためには

世界的に認められた日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)は、海外各地で購入するよりも、日本で購入した方が安く買えることや、日本でないと手に入りにくい銘柄があるため、日本を訪れた際に、ウイスキーをお土産として購入する外国人観光客も多いです。

そのため、ウイスキーでインバウンド需要を見込みたいと思う人も多いのではないでしょうか。

「ウイスキー×インバウンド」で成功するためのポイントや対策について紹介します。

人気のあるウイスキーのリサーチ

「ウイスキー×インバウンド」で成功するためには、まず、どのようなウイスキーが外国人観光客から人気があるのかリサーチしましょう。

メジャーな銘柄をおさえることも大切ですが、観光地の酒屋や土産店でインバウンドを狙う際は、その土地の蒸留所でつくられたウイスキーをアピールしましょう。

ウイスキー好きな外国人観光客は、日本のウイスキーに信頼を置いているため「少しでも珍しいもの」を求める人も多いはずです。

多言語対応

日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)を取り扱う際は、店頭の商品の表記や説明を多言語対応しましょう。

また、店舗だけでなく、公式サイトやオンラインショップ、SNSなども、多言語対応してくことが大切です。

特に、受賞歴のあるウイスキーや地元産のウイスキーは、積極的にアピールすると良いでしょう。

ウイスキー×インバウンド対策は翻訳会社にお任せ

「ウイスキー×インバウンド」におけるインバウンド対応・対策では、翻訳作業が必要となる場合も多いです。

世界が誇るジャパニーズウイスキーをより多くの人に伝えるためには、正確な翻訳が必要であるため、プロのネイティブによる翻訳を活用しましょう。

特に、ウイスキーなど食品・酒類を取り扱う際は、アレルギーやアルコール度数など、誤った情報を伝えてしまわないように、慎重に取り扱う必要があるため、プロによる翻訳が安心です。

まとめ

日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)は、世界的に認められており、インバウンド需要においても、高い需要が見込める市場です。

適切なインバウンド対応・対策を行い「ウイスキー×インバウンド」を成功させましょう。