【企業向け】アメリカ英語とイギリス英語の違いは?翻訳時の注意点も

【企業向け】アメリカ英語とイギリス英語の違いは?翻訳時の注意点も

英語は母国語や第二外国語として世界中の多くの国で使われている言語です。

日本語から英語に翻訳をするとき、アメリカ英語にするか、イギリス英語にするか意識をしたことはありますか?

一言に英語といっても、アメリカ英語かイギリス英語かの違いで単語や文法、コンマやピリオドの使い方にまで差があります。

本記事ではアメリカ英語とイギリス英語の違いと翻訳する際の注意点を説明します。

どちらの英語で翻訳しているか悩んでいる人はぜひ最後まで読んでみてください。

アメリカ英語とイギリス英語とは?

アメリカ英語とイギリス英語とは?

英語には大きく分けてアメリカ英語とイギリス英語があります。

方言という意味ではなく、どちらかというとイギリスよりもアメリカの方式に近い英文スタイルは「アメリカ英語」、どちらかというとアメリカよりもイギリスの方式に近い英文スタイルを「イギリス英語」と呼んでいます。

それぞれの使用国や特徴について説明します。

アメリカ英語

アメリカ英語が主に使われる国や地域は、アメリカ、アイルランド、フィリピン、日本などです。

日本でアメリカ英語が使われている理由は第二次世界大戦の影響があるとはいえ、歴史的要因も大きいです。

世界には英語のネイティブスピーカーが4億人ほどいると言われていますが、アメリカの人口は3億人ほど。

ネイティブスピーカーの数が比較的多いことがアメリカ英語の特徴と言えます。

イギリス英語

イギリス英語が主に使われているのは、イギリス、アイルランド、マルタ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポール、香港、アフリカ諸国などです。

より多くの国や地域で使われていることがイギリス英語の特徴です。

しかしながら、ヨーロッパの中で英語を公用語としている国はイギリス、アイルランド、マルタの3ヵ国のみとなっています。

翻訳時の使い分け

アメリカ英語とイギリス英語で多少の違いがあっても、意味が全く伝わらないということはほとんどありません。

一般的にアメリカ英語は同一のものを示す際は同じ単語を繰り返し使用するのに対し、イギリス英語ではバリエーションに富んだ言い回しを好む傾向にあります。

イギリス英語では同じものを違う言い回しで伝えることを面白いと感じ、話し手の教養を言い回しのバリエーションから感じ取っているとも言えます。

【企業向け】翻訳する際の注意点(アメリカ英語、イギリス英語)

【企業向け】翻訳する際の注意点(アメリカ英語、イギリス英語)

翻訳をする際、アメリカ英語とイギリス英語でどのような注意点があるか見ていきましょう。

  • スペル
  • 単語
  • 文法

スペル

アメリカ英語とイギリス英語で同じ意味でもスペルが異なる単語があります。

スペルの違いには一定のルールがあるため、意識するだけですぐに覚えられるでしょう。

1.語尾の「-er」(米)が「-re」(英)となるパターン

例)

意味

アメリカ英語 イギリス英語

中心

center centre
リットル liter

litre

劇場 theater

theatre

アメリカではあえて「劇場」を「theatre」とイギリス式に書くことで上品で文化的なイメージを伝えることもあります。

2.語尾の「-or」(米)が「-our」(英)となるパターン

例)

意味

アメリカ英語 イギリス英語

労働

labor

labour

color

colour

日本ではアメリカ英語が使われていますが、「厚生労働省」の英語での正式名称は「Ministry of Health, Labour and Welfare」とイギリス式に表記されます。

3.語尾の「-ize」(米)が「-ise」(英)となるパターン

例)

意味

アメリカ英語 イギリス英語

組織する

organize

organise

完了させる(最終決定する) finalize

finalise

なお、イギリス英語でもオックスフォード式綴りがあり、そのスタイルでは-izeを使います。(ただし、オックスフォード式ではanalyseはanalyzeと書きません。)

4.語尾の「-se」(米)が「-ce」(英)となるパターン

例)

意味

アメリカ英語 イギリス英語

免許

license

licence

違反、反則 offense

offence

 

5.語尾の「-log」(米)が「-logue」(英)となるパターン

例)

意味 アメリカ英語 イギリス英語
カタログ catalog catalogue
対話 dialog dialogue

単語によっては-logue式綴りがアメリカでもより一般的で、IT用語としてのダイアログはdialogで対話はdialogueとすることもあります。

6.その他

例外的にルールから外れているものもあります

例)

意味

アメリカ英語 イギリス英語

ウィスキー

whiskey whisky
小切手 check

cheque

百科事典

encyclopedia encyclopaedia
考古学 archeology

archaeology

旧石器 Paleolithic

Palaeolithic

ウイスキーについては産地やブランドによっても使い分けることがあり、アイルランドではWhiskey、日本ではWhiskyが使われています。

単語

アメリカ英語とイギリス英語で単語自体が異なるものもあります。

ビジネスシーンでも使う単語もあるため、確認しておきましょう。

意味

アメリカ英語 イギリス英語

会計年度

fiscal year financial year

アパート

apartment

flat

荷物室 trunk

boot

携帯電話

cell phone

mobile phone

エレベーター

elevator

lift

旅行(家族旅行など) vacation

holiday

伝票 check

bill

 

文法

アメリカ英語とイギリス英語では文法事項でも異なる部分があります。

  • 集合名詞
  • 現在完了形
  • 前置詞
  • 句読法
  • 敬称
  • 日付

集合名詞

集合名詞とは「family」「team」など単数形の語であっても、1つの集合体としても、個々のメンバーとしても表すことができる名詞のことを指します。

アメリカ英語では基本的に集合名詞は単数で表す(familyと言うと1つの集合体としての家族を指す)のに対し、イギリス英語では単数・複数の両方(1つの集合体の家族と家族内の個々のメンバー)として使われることがあります。

例)

The team is doing well.(チームはよくやった。)

The team are doing well.(チームのメンバーはよくやった。)

現在完了形

現在完了形は「過去に行ったことが今の状況に関連しているような文脈」で使いますが、イギリスではアメリカ英語よりも頻繁に使われる印象です。

「終わったこと」を伝える場合、アメリカ英語ではイギリス英語よりも過去形を使う頻度が多いといえます。

例)お昼は食べましたか?

(英)Have you had lunch?

(米)Did you have lunch?

この場合、イギリス英語の文章には「もう食べなくていいか?」という意味合いも含まれますが、アメリカ英語にはそのような意味合いは含まれません。

前置詞

アメリカ英語とイギリス英語では異なる前置詞が使われることがあります。

前置詞の違いと例文を見てみましょう。

  • on/at(~に)

例)週末に何をしますか?

(米)What will you do on the weekend?

(英)What will you do at the weekend?

  • write someone/write to someone(手紙を書く)

例)彼は先月私に手紙を書きました。

(米)He wrote me last month.またはHe wrote to me last month.

(英)He wrote to me last month.

He wrote me は話し言葉としてはアメリカ英語で使うようですが、書き言葉としてはあまり使われないようです。

句読法

アメリカでは引用の中の引用以外の場合double引用符「”」を使って、アメリカ以外の諸国では小説などの著書でsingle引用符「’」、新聞ではdouble引用符「”」を使います。

ここでのアメリカ英語とイギリス英語の違いはあくまで一般的な話であって、人や出版物などによって違うものが数多くあるため、注意が必要です。

敬称

敬称で使われるMr./Mr、Dr./Dr、St./St

ここにもアメリカとイギリスで少し違いがあります。

アメリカでは基本的にはピリオドありで使われるのに対し、イギリスではどちらかといえばピリオドなしで使われることが多いです。

(米)ピリオドあり… Mr./Mrs.

(英)ピリオドなし… Mr/Mrs

日付

日付の書き方もアメリカ、イギリスで異なります。

相手に読みやすいようにどちらの方式で書くかを選択する必要があります。

例)2020年4月6日

(米)April 6th, 2020….月/日/年の順番、年の前にコンマあり

(英)6th April 2020….日/月/年の順番、年の前にコンマなし

【企業向け】英語翻訳するなら翻訳会社に依頼

【企業向け】英語翻訳するなら翻訳会社に依頼

社内で必要な書類やWEBサイトの英訳は翻訳会社に任せることがおすすめです。

英語翻訳の対象

企業が英語翻訳するものは以下のようなものです。

  • WEBサイト
  • 動画
  • プレゼン資料
  • カタログ
  • マニュアル
  • 契約書など…

いずれも会社の情報を正しく伝える必要がある大切なものです。

例えば、イギリスのお客様宛の大事な契約書に書かれている日付がアメリカ式に書かれていたとします。

お客様からすると大事な契約の日付を間違えていると感じるかもしれません。または、配慮がないと思われてしまう可能性もあり、今後の取引での信頼を損ねることも。

アメリカ英語とイギリス英語の使い分けを誤ると、企業同士での認識齟齬が生まれてしまう可能性があります。

認識が少し違うだけで、取引に絶大な影響を与えることもあるため注意が必要です。

翻訳会社に依頼する必要性

アメリカ英語とイギリス英語を使い分けるには、「翻訳」をよく理解しておく必要があります。

多くの人は英語を学ぶときにアメリカ英語かイギリス英語かのいずれかを学んでおり、日本人であれば大体アメリカ英語を学んでいます。

アメリカ英語とイギリス英語の両方を熟知している人はあまりいないため、英語翻訳が必要となる大切な書類を、ネイティブ翻訳者レベルの社内翻訳者がいる場合を除いて、社内で翻訳することは難しいと言えます。

ターゲットがイギリス英語を求めているのか、アメリカ英語を求めているのかを見極めて、高度な翻訳能力を持つ翻訳会社への依頼が最も賢明です。

翻訳会社を選ぶときにはネイティブチェックがある翻訳会社を選びましょう。ネイティブが見たり、聞いたりしても違和感のない文書を作成することが大切です。

まとめ

本稿ではアメリカ英語とイギリス英語の違いについて説明しました。

ビジネスシーンにおいては、ちょっとした認識のずれが後から大きな歪みとなってしまうことがあります。

一方で読み手へ配慮した翻訳があれば、ビジネスチャンスが拡大する可能性もあります。

アメリカ英語かイギリス英語のどちらが適切なのかがわからない場合はぜひ、翻訳のプロに依頼してみましょう。

翻訳を依頼するなら、多⾔語翻訳と制作で20年以上の実績があるアイ・ディー・エー株式会社がおすすめです。

翻訳言語のネイティブによる翻訳は、80以上の言語と幅広い専門分野に対応しており、翻訳サービスの品質とプロセス管理の国際規格ISO 17100認証を取得しています。
また、翻訳からウェブサイト/印刷物の制作までを⾃社内で⾏うワンストップ体制のため、短納期と低コストを実現しています。

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ABOUTこの記事をかいた人

翻訳監修

セス ジャレット:Seth Jarrett

カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。