あなたのお店にも、外国人観光客の来店が増えてきてはいませんか?
近年、日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加しており、2020年の東京オリンピック開催に向けて、これからも訪日外国人の数はさらに増えることが予想されます。
また、最近では旅行の目的として「食」への関心も高まってきており、いままで外国人観光客が訪れたことのないお店でも、外国語による対応が求められるようになるかもしれません。
とはいえ、スタッフの語学力はすぐに身につくものではありませんよね。
そこで用意しておきたいのが外国語のメニューです。
翻訳されたメニューを用意しておくことで、増加する外国人のお客さまの対応をスムーズに行い、満足度を上げることができます。
メニュー翻訳を行う際に気をつけるポイント
メニュー翻訳の必要性はわかるけど、どうやって翻訳すればよいのかわからない、どこに頼めばよいのかわからない……と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メニューを翻訳するには大きく分けて、
- 辞書や翻訳アプリを使用して自力で翻訳する
- 翻訳サービス会社などの専門家に依頼する
という2つの方法が考えられます。
それぞれの方法において、メニュー翻訳をする際に気をつけるポイントを確認していきましょう。
辞書や翻訳アプリを使用して自力で翻訳する場合
「翻訳にかけられる費用はない」「ある程度の外国語ならわかる」という方は自力で翻訳してみてもいいでしょう。
ここ数年、スマホやPCで簡単に利用できる、無料かつ高品質の翻訳アプリが多く出てきています。
中には音声や撮影したテキストをそのまま翻訳してくれるアプリもありますので、メニューの翻訳だけではなく接客にも活用できそうですね。
ただ、翻訳アプリでメニュー名や料理の説明文をそのまま訳すことは難しく、翻訳にかける前に、元になる日本語を簡潔にしたり、他の表現に置き換えたり…といった工夫が必要になってきます。
外国語に関するある程度の知識がある方の場合は、翻訳アプリを活用することで、コストをかけずにメニュー翻訳を行うことができます。
翻訳にオススメのアプリについては後ほどご紹介します。
翻訳サービス会社などの専門家に依頼する場合
「翻訳にかける時間がない」「翻訳アプリでは正確に翻訳できているかわからない」という方や、英語だけではなく多言語に対応したメニューを必要としている場合は、ぜひ翻訳サービスを利用してみましょう。
飲食店を専門とした翻訳サービス会社も数多くあり、お手頃な価格で高品質なサービスを提供しています。
日本の食文化についての知識のあるネイティブスタッフが翻訳を行うため、言葉の意味だけではなくニュアンスまで伝わるメニューを作成することができます。
メニュー翻訳できる無料アプリ5選
自分で翻訳するときの手助けになるようなオススメの翻訳アプリをご紹介いたしますので、ぜひ活用してみてください。
Google翻訳
約2年ほど前から、精度が劇的に向上していると話題のGoogle翻訳。
入力したテキストの103カ国語翻訳はもちろん、カメラで撮影した単語や文章のリアルタイム翻訳や、音声・手書き入力での翻訳も可能なので、スマホやPCでの文字入力に不慣れな方でもスムーズに利用することができます。
エキサイト翻訳
33カ国語に翻訳ができる人気のアプリです。
音声入力もでき、訳文のコピーやメッセンジャーへの送信が一発で可能となっておりシェアするのに最適です。
また、訳文を原文の言語に翻訳しなおす再翻訳機能がついているので、翻訳の精度を簡単にチェックすることができます。
こちらは英語のみに特化したアプリで、その他の言語への翻訳はできません。
しかし、掲載している単語数や例文数はとても豊富です。
検索結果に類似する表現を表示してくれるので、食材の説明などに使える表現を発見できるかもしれません。
翻訳結果をテーマごとに保存して整理することもできますよ。
LINE英語通訳
SNSとして広く知られているLINEにも、翻訳サービスがあるのをご存知でしょうか。
LINEの公式アカウント「LINE英語通訳」を友だち登録してメッセージを送るだけで、送った日本語を瞬時に英語に翻訳してくれます。
英語の他、韓国語・中国語翻訳に対応したアカウントもあります。
LINEアプリは既にインストールしている方も多いかと思いますので、今すぐ使えるサービスですね。
音声&翻訳-翻訳機
こちらのアプリは、マイクに向かって話すだけで外国語に翻訳してくれます。
もちろん、テキスト翻訳機能もあり、対応言語はなんと117ヵ国語。
メニュー翻訳だけでなく、接客の際にも役立ちそうなアプリです。
メニュー翻訳サービス3選
次に、プロの力を借りて翻訳する方法として、オススメの翻訳サービスをご紹介します。
翻訳サービス.jp
「翻訳サービス.jp」は、株式会社ピーカチというシステム会社が提供している翻訳サービスです。
英語をはじめ、中国語・韓国語・ベトナム語・インドネシア語・フランス語・スペイン語・タイ語の8カ国語に対応しており、観光地にあるレストランや観光ガイドなどの翻訳実績があります。
翻訳にかかる料金は400字4,000円~(1文字あたり10円~)です。
日本食文化を熟知したネイティブスタッフによる2重チェックも行われているので、品質にも安心できそうですね。
メニュー翻訳のほか、既存の翻訳メニューの添削サービスもあることが特徴です。
SmartMenubook
「スマートメニューブック」は、エクスウェア株式会社というシステム会社が提供している翻訳サービスです。
日本語のメニューを14カ国語に自動翻訳することができ、なんと無料で提供されているサービスなのです。
ハラールやベジタリアンなどの食制限についての表記も可能とすることで、食へのタブーがある外国人観光客への対応もスムーズに行えます。
自動翻訳ではありますが、翻訳やメニューブックの作成、集客ツールとして活用できるお店のウェブページ作成まで、すべて無料で利用することができる点が特徴です。
World Menu(ワールドメニュー)
「ワールドメニュー」は、多言語翻訳をメイン事業とする翻訳会社アイ・ディー・エー株式会社が運営しているサービスです。
メニュー翻訳はすべてプロが行い、対応可能な言語はなんと80カ国語!
京都の老舗料理店などでの対応事例も多く、ウェブサイトでは実際の翻訳メニューを閲覧することができます。
翻訳にかかる料金ですが、年額80,000円~のベーシックコースと、10品目の英語メニューを無料作成できるフリープランがあります。
日本語のメニューを入力すると、英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語の4カ国語(オプションで他の言語にも対応可)に翻訳され、さらにお好みのレイアウトを選択して店内用の外国語メニューを自動で仕上げることができます。
また、外国人観光客が利用する飲食店ポータルサイトへお店情報が掲載されるので、翻訳ツールとしてだけではなく、集客支援サービスとしても利用することができます。
また、印刷されたアナログのメニューだけでなく、パソコン・スマホ表示対応のオンラインメニューを作成することもできますよ。
圧倒的な対応言語数と翻訳会社だからこそできる質の高い翻訳が特徴です。
3つの翻訳サービスの比較まとめ
上記でご紹介した3つのサービスを比較してみました。
お店の状況に合わせて検討してみてください。
サービス名 | 価格 | 言語数/ムスリム対応の有無 | 運営会社/業種 |
翻訳サービス.jp | 4000円〜/400文字 10円〜/1文字 |
8ヵ国語 ムスリム対応表記なし |
(株)ピーカチ システム会社 |
SmartMenubook | 無料(自動翻訳) | 14ヵ国語 ムスリム対応表記なし |
エクスウェア(株) システム会社 |
World Menu | 年額80,000円~ ※無料プランあり |
80ヵ国語 ムスリム対応表記あり |
アイ・ディー・エー(株) 翻訳会社 |
注文が増えるメニューを翻訳するには
外国人観光客の増加は、飲食店にとっては大きなビジネスチャンスでもあります。
翻訳されたメニューを用意して多言語対応を強化することで、売上アップを目指すこともできるはず!
ただ、外国語のメニューを作成するには注意すべき点も多く、日本語の料理名や説明文をそのまま訳すだけでは料理の内容が正確に伝わりません。
とくに日本で親しまれている料理は、外国では馴染みのない食材や調味料が用いられているため、訳語をそのまま記載しても「食べてみたい!」という気持ちにはつながりにくいものです。
翻訳アプリなどを使ってメニューを翻訳することも可能ですが、正確に料理の内容やイメージを伝えるためには、プロ翻訳家に任せるのも1つの方法ですよ。
当媒体World Menuでは、紹介記事の他にも4000語以上の翻訳のメニューや接客フレーズなどを制作してきました。
各食べ物の英語訳だけでなく、接客やシーンなども無料公開していますので、是非ともご活用ください。
また、World Menuでは、10品目の英語メニューを作成できる無料キャンペーンを実施しています。
あなたのお店を看板メニューをまずは10品だけ翻訳してしまうのも手です。
これを機にぜひチェックしてみてください。
学生プロライターとして活躍中。
様々なメディアへの出演、大学の講義や行政主催のイベント等での登壇経験多数。
2018年の近畿経済産業局主催女性起業家プロジェクト「LED関西」セミファイナリストに選出される。
アプリやダイエット、美容を中心に100近くのメディアで執筆中。