【インバウンド対策】鍋料理は外国人からも人気?日本の鍋料理を英語で説明するには

さまざまな業界でインバウンド需要が回復傾向にあり、中でも外食産業は多くの外国人観光客で賑わいをみせている業界のひとつです。

外国人観光客に人気のある外食および和食には、さまざまなものがありますが、中でも「日本の鍋料理」に興味・関心を抱く外国人観光客は多くいます。

この記事では、日本の鍋料理とインバウンドとの関係、鍋料理に関連した英語フレーズを紹介します。

日本の鍋料理

世界にはさまざまな鍋料理があり、各国それぞれの鍋文化があります。

海外の鍋との違い・特徴

世界(アジア・ヨーロッパ)の主な鍋料理について紹介します。

【アジア各国の主な鍋料理】

アジアの代表的な鍋料理では、韓国のキムチチゲや中国の火鍋など、香辛料や薬膳を取り入れた鍋料理が人気です。

特に冬の寒さが厳しい地方では、鍋料理は、辛いものを食べて身体を温める役割を果たし、反対に夏は、夏バテ防止も兼ねてスタミナをつけるために、薬膳鍋などが食べられています。

  • 韓国−キムチチゲ、サンゲタン、ソルロンタンなど
  • 中国−火鍋など
  • タイ−タイスキなど
  • マレーシア−スチームボートなど

【ヨーロッパの主な鍋料理】

ヨーロッパの代表的な鍋では、フランスのポトフやスイスの(チーズ)フォンデュなど、素材を生かした鍋が人気です。

ヨーロッパでも、他国の鍋料理文化と同様に、寒い冬には温かい鍋が家庭料理の定番となっています

  • スペイン−カスエラなど
  • フランス−ポトフ、ブイヤベースなど
  • スイス−(チーズ)フォンデュ

日本の鍋の種類

日本の鍋料理では、和食の要ともいえる「出汁」を生かした鍋料理がたくさんあり、一部の地域では、その土地の名物として親しまれている鍋もあります。

【日本の主な鍋料理】

  • すき焼き
  • しゃぶしゃぶ
  • ちゃんこ鍋
  • おでん
  • カニ鍋

など

【日本の主なご当地鍋】

  • 石狩鍋(北海道)
  • きりたんぽ鍋(秋田県)
  • あんこう鍋(茨城県)
  • ほうとう(山梨県)
  • 湯豆腐(京都府)
  • もつ鍋(福岡県)

など

日本の鍋料理は外国人からも人気?

豊富な種類がある日本の鍋料理は、「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」など、代表的な鍋料理はもちろん、観光を兼ねてご当地鍋も外国人(観光客)から人気があります。

外国人から人気のある日本の鍋料理

日本の鍋料理の代表格ともいえる「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」は、多くの外国人から人気があります。

特にしゃぶしゃぶは、味付けがシンプルで野菜がたくさん摂れるというヘルシーさと、肉を出汁の中で「泳がせるように」火を通してから食べる食べ方の珍しさからとても人気がある鍋料理です。

また、おでんも日本の代表的な鍋料理ですが、コンビニなどでも売られていることから、手軽に食べられる日本食として親しまれています。

日本の鍋料理を英語で説明

日本の鍋料理を外国人(観光客)に英語で説明してみましょう。

日本の鍋料理に関連する英単語

日本の鍋料理に関連する英単語を紹介します。

日本の鍋料理 Japanese hot pot
しゃぶしゃぶ Shabu-shabu
すき焼き Sukiyaki
おでん Oden
ちゃんこ鍋 Chanko-nabe
湯豆腐 Boiled tofu (Yudofu)
昆布出汁 Konbu seaweed broth
ぽん酢 Ponzu (citrus-based soy sauce)
ごまだれ Sesame sauce

 

日本の鍋料理に関連する英語フレーズ

  • しゃぶしゃぶは、薄切りの豚肉または牛肉を、出汁が入った鍋にさっと火を通し、タレに付けて食べる鍋料理です。

Shabu-shabu is a Japanese hot pot dish of thinly sliced pork or beef quickly cooked in broth and dipped in sauce.

  • すき焼きの一般的な食べ方は、醤油、砂糖、酒などをもとにつくられたタレ(割下)に、牛肉と野菜などを煮込み、溶き卵を付けて食べます。

Sukiyaki includes beef and vegetables simmered in a sweet and savory sauce made from soy sauce, sugar, and sake. The cooked ingredients are typically dipped in raw beaten egg and eaten.

  • すき焼きは、関東地方(関東風)と関西地方(関西風)で少し食べ方が異なり、関東地方(関東風)では、醤油、砂糖、酒などをもとに作ったタレ(割下)を使用し、肉や野菜を煮込んで食べますが、関西地方(関西風)では、先に具材を焼くのが大きな特徴です。

Sukiyaki is prepared differently in the Kanto and Kansai regions. In the Kanto region, the meat and vegetables are simmered directly in the sauce made from soy sauce, sugar, and sake. In the Kansai region, the meat and vegetables are usually grilled first.

  • おでんは、卵や大根など、さまざまな具材を出汁で煮込んだ日本料理です。

Oden is a traditional Japanese dish with various ingredients such as eggs and daikon radish slow-cooked in a flavorful broth.

  • ちゃんこ鍋は、相撲部屋で力士が食べる鍋料理として有名です。肉団子や野菜、うどんなどが入っています。

Chanko-nabe is a hot pot dish famously known as a staple for sumo wrestlers. It includes meatballs, vegetables, and udon noodles.

  • 石狩鍋は、鮭をメインとした、味噌仕立てのスープで煮込んだ鍋料理で、北海道の郷土料理です。

Ishikari-nabe is a hot pot dish from Hokkaido that usually includes salmon cooked in a miso-based soup.

  • きりたんぽ鍋は、うるち米をすり潰したものを棒状に焼いた「きりたんぽ」をメインとした、鶏肉とゴボウの出汁が効いたスープで煮込んだ鍋料理で、秋田県の郷土料理です。

Kiritanpo-nabe is a specialty of Akita Prefecture that includes grilled rice on sticks known as “kiritanpo” cooked in a soup with chicken and burdock root.

  • ほうとう鍋は、小麦粉を練り平ら状に切った「ほうとう麺」をメインとした、味噌仕立てのスープで煮込んだ鍋料理で、山梨県の郷土料理です。

Hoto-nabe is a local dish from Yamanashi Prefecture that includes hoto noodles (flat, cut pieces of kneaded wheat flour) cooked in a miso-based soup.

  • 湯豆腐は、昆布で出汁を取った鍋に、角切りした豆腐を温めて(湯がいて)、醤油や薬味と一緒に食べる鍋料理で、京都名物としても知られおり、観光客に人気があります。

Yudofu, or boiled tofu—a specialty of Kyoto—is a simple hot pot dish of tofu slow-cooked in a kelp-based broth and served with soy sauce and various other condiments. This dish is popular with tourists.

  • もつ鍋は、牛や豚のホルモン(モツ)をメインとした、醤油や味噌をベースとしたスープで煮込む鍋料理で、福岡県の郷土料理です。

Motsu-nabe is a specialty hot pot dish from Fukuoka Prefecture made with beef or pork organ meats simmered in a soy sauce– or miso-flavored broth.

日本の鍋料理を取り入れたインバウンド事例・対策とは

日本の鍋料理を取り扱う事業者のインバウンド事例や対策について紹介します。

日本の鍋料理を取り入れたインバウンド事例

日本の鍋料理を取り入れたインバウンド主な事例としては、観光ツアーに鍋料理店での食事を組み入れることが挙げられます。

特に、北海道や京都府など、観光地としても人気がある場所では、さまざまなツアーが実施されているため、さまざまなツアーの食事のオプションとして、郷土料理(鍋料理)を取り入れやすいでしょう。

また、外国人観光客からは日本の飲食店での「食べ放題・飲み放題」も人気があるため、可能であれば、鍋料理にそのようなプランを追加して提供することも良いかもしれません。

日本の鍋料理を取り入れたインバウンド対策

日本の鍋料理を取り入れたインバウンドを成功させるには「多言語対応」や「情報発信」が欠かせません。

  • 多言語対応

外国人観光客を相手とするインバウンドツアーや接客では、多言語対応が重要です。

通訳ガイドによる通訳のほかにも、鍋料理のメニューや説明など、翻訳されたものが用意されていると、より丁寧で親切です。

また、鍋料理のような多くの食材から成る料理を取り扱う場合、アレルギー等の問題も懸念される場合があるため、トラブル回避のためにも、どのような食材が使用されているのか、適切に伝えなければなりません。

  • 情報発信

鍋料理を取り扱うインバウンド商品(ツアー)を準備していても、認知されなければ、多くの外国人観光客の獲得(集客)につながりません。

近年では、外国人観光客が旅行の情報収集の際に、インターネットのほかSNSを活用することが主流となっています。

そのため、公式サイトやSNSを活用し、鍋料理やツアーの情報・魅力を積極的に発信することが大切です。

鍋料理×インバウンド対策は翻訳会社にお任せ

日本の鍋料理×インバウンドにおいて、多言語対応(翻訳)は欠かせません。

特に、多くの食材を取り扱う鍋料理では、トラブル回避のためにも、メニュー表記や、料理説明などを適切に翻訳して伝えることが大切です。

日本の鍋料理の魅力や情報を適切に伝え、多くの外国人観光客に安全に鍋料理を楽しんでもらえるように、ネイティブによるプロの翻訳会社を活用しましょう。

まとめ

インバウンド需要はこの先も増加するとみられており、日本の鍋料理店での食事や、鍋料理を取り扱うツアーなどは、今後も外国人観光客からの需要が期待されます。

適切なインバウンド対応・対策を行い「日本の鍋料理×インバウンド」を成功させましょう。