抹茶は外国人観光客に人気?抹茶×インバウンドで成功するためには?

日本茶には、煎茶やほうじ茶などのさまざまな種類がありますが、中でも特に抹茶は、外国人から高い人気があります。

この記事では、海外における抹茶人気や、抹茶に関連した英語表現のほか、「抹茶×インバウンド」の事例や成功するためのポイントなどについて解説します。

抹茶とは

抹茶はよく「緑茶との違い」について疑問にもたれることが多いですが、抹茶も緑茶の一種です。

緑茶とは、一番馴染みのある煎茶をはじめ、ほうじ茶、番茶などの総称を指します。

抹茶は、ほかのお茶と製法が異なり、茶葉を摘む前に、ワラや黒いシートで茶葉を覆い、一定期間日光を遮り蒸して乾燥させた碾茶(てん茶)というお茶を使用しています。

また、見た目にも違いがあり、煎茶と比較して濃い鮮やかな緑色であることが特徴的です。

抹茶は海外でも大人気

抹茶は海外でも人気があり、さまざまな形で親しまれています。

緑茶の輸出量は年々増加

抹茶(緑茶)が海外でも人気であることを示す指標として、緑茶の輸出量があります。

農林水産省のデータ(記事)によると、日本食への興味・関心の高まりや抹茶ブームなどの影響により、アメリカを中心に緑茶の輸出量は年々増加しているようです。

【参考】日本茶の輸出|農林水産省

ヘルシーな日本食・日本茶への興味・関心

栄養バランスが良く、低カロリーでヘルシーな日本食は、海外からも関心が高く、高い人気があります。

日本茶においても、抹茶はビタミンCやビタミンE、カテキンなど豊富な栄養素が含まれており、抹茶を使用したスイーツはヘルシースイーツとしても注目されています。

海外での抹茶文化について

抹茶は本来、茶道などを通じ、抹茶そのもの味わうものとして親しまれていましたが、海外での抹茶文化は、先述したように、抹茶(パウダー)を使用した食べ物やドリンクを通して親しまれています。

抹茶は、海外現地においても「Matcha」として日本語のまま親しまれることも多く、近年では、世界各地で抹茶(日本茶)専門店がオープンしたり、大手カフェチェーン店では、抹茶を使用したドリンクがレギュラーメニューになっていたりと、今や抹茶は世界的に人気のある日本茶のひとつとなっています。

抹茶を英語で説明すると?

世界的に人気のある抹茶に関連した英語フレーズについて紹介します。

抹茶に関連した英語フレーズ

  • 抹茶は緑茶の一種です。

Matcha is one type of green tea.

  • 抹茶に使用される碾茶(てん茶)は、一定期間日光を遮り、蒸して乾燥させて作られます。

Tencha—made from unground matcha tea leaves—is prepared by steaming and drying leaves that have been shielded from the sun for a specific period.

  • 抹茶を使用したスイーツは海外でも人気があります。

Sweets made with matcha (powdered green tea) are also popular outside of Japan.

  • 京都の宇治や愛知の西尾は、抹茶の産地として有名です。

Kyoto’s Uji and Aichi’s Nishio areas are famous for their matcha.

  • 鮮やかな緑色をした抹茶は、見た目も美しく癒されます。

The bright green color of matcha is considered both appealing and soothing.

  • より抹茶文化を堪能したい場合は、茶道体験がおすすめです。

Taking part in a Japanese tea ceremony is recommended for anyone wanting to learn more about matcha.

抹茶×インバウンドで成功するためには?

外国人観光客からも人気が高い抹茶は、インバウンドとも相良が良いです。

「抹茶×インバウンド」の主な事例や、成功するためのポイントについて紹介します。

抹茶×インバウンドの事例

「抹茶×インバウンド」の主な事例は、抹茶を使用したスイーツやドリンクの提供です。

外国人観光客にとって馴染みのあるアイスクリームやケーキの抹茶味は、気軽に挑戦しやすく、安定した人気があります。

また、より日本らしい抹茶を堪能したい外国人観光客には、和菓子と抹茶のセットなどが人気です。

さらに、体験系のインバウンド事例としては、茶道体験や茶摘み体験も人気があり、抹茶の文化や歴史をより深く学びたい外国人観光客から注目を集めています。

そのほか、お土産用の抹茶として、スーパーやドラッグストアなどで買える、インスタント抹茶も人気があり、メーカーによっては、パッケージを多言語で表記しているものもあります。

抹茶×インバウンドで成功するためには

「抹茶×インバウンド」で成功するためには「海外にはない抹茶」の創出が肝となります。

今や、抹茶スイーツやドリンクは海外でも手軽に楽しめるようになりました。

そのため、日本を訪れた外国人観光客の多くは「日本でしか堪能できない抹茶」「日本を感じられる抹茶」を求めるでしょう。

日本の職人技である和菓子と本格的な抹茶をセットにしたものや、茶道体験を組み合わせたプランの考案など、より日本の抹茶を感じられるような「抹茶×インバウンド」を考案してみましょう。

また「抹茶×インバウンド」を成功させるためには、メニューの表記や抹茶の説明、公式サイトやSNSなどの多言語対応も忘れてはいけません。

インバウンドでは、アジア系の観光客も多いため、英語だけではなく、中国語や韓国語なども対応しているとより親切です。

抹茶×インバウンドに必要な翻訳は翻訳会社に任せよう

「抹茶×インバウンド」における対応・対策では、翻訳が必要となる場合もあるでしょう。

日本が誇る抹茶の魅力を少しでも多くの人に、適切に伝えるためには、正確な翻訳が必要であるため、ネイティブによるプロの翻訳(会社)がおすすめです。

特に、抹茶などの食品を取り扱う際は、アレルギーやヴィーガンなどの問題に触れる場合もあるため、誤った情報を伝えてしまわないよう、慎重に情報提供することが求められます。

まとめ

抹茶は世界的に人気のある日本茶のひとつであり、インバウンドとしても高い需要が期待できます。

適切なインバウンド対応・対策を通して「抹茶×インバウンド」を成功させましょう。