日本茶は英語でどう説明する?日本茶×インバウンドで成功するためには?

私たちの身近な存在である日本茶は、外国人からも人気があります。

日本国内に限らず、海外においてもさまざまな形で親しまれている日本茶は、インバウンドの需要も高くなっています。

この記事では、日本茶に関連する英語フレーズや「日本茶×インバウンド」で成功するためのポイントなどを紹介します。

日本茶とは

日本茶とは、一般的に「日本で栽培・加工されたお茶」「日本で親しまれているお茶」という意味合いで使われている言葉です。

日本茶=緑茶と解釈されがちですが、緑茶は、チャノキを発酵させずに作るお茶(不発酵茶)の総称を指します。

また、烏龍茶や紅茶は、それぞれ半発酵茶、発酵茶であり、緑茶と製造過程が異なります。

代表的な日本茶の種類

代表的な日本茶の種類には、緑茶やほうじ茶、麦茶などがあります。

【代表的な日本茶の種類】

  • 緑茶
  • ほうじ茶
  • 麦茶
  • 玄米茶
  • 抹茶

日本のお茶文化と海外のお茶文化

お茶は、世界中で親しまれている飲み物ですが、日本と海外のお茶文化には、どのような違いがあるのでしょうか。

日本のお茶文化の特徴

日本のお茶文化において、代表的なものは「茶道」です。

茶道とは、伝統的な作法に則って、客人にお茶を振る舞う儀式のことを指します。

茶道は、単にお茶を点てるだけでなく、おもてなしの精神や思考、茶室や茶道具など、さまざまな要素から「日本らしさ」や「日本の伝統」を感じられるお茶文化です。

「日本のわびさび」に興味をもつ外国人も多いことから、訪日した外国人観光客は、日本でしかできない体験として、茶道体験を楽しむ外国人観光客も多くいます。

また、日本茶(緑茶)は、食前・食中・食後など、ティータイムだけでなく、1日中飲まれることも特徴のひとつです。

海外のお茶文化の特徴

世界的な紅茶大国ともいえるイギリスでは、紅茶を中心としたお茶文化が楽しまれています。

その代表的なものが「アフタヌーン・ティー」です。

アフタヌーン・ティーとは、元々イギリス貴族たちの間で始まった習慣といわれており、午後のティータイムに軽食や焼き菓子と共に紅茶を楽しむお茶文化をいいます。

近年では、日本でもアフタヌーン・ティーが流行っており、レストランやホテルなどで英国式アフタヌーン・ティーを楽しむことができます。

外国人から日本茶は人気?

紅茶に比べると、独特の渋みや苦味が特徴的な緑茶や抹茶などの日本茶に対し、外国人はどのような反応を示しているのでしょうか。

日本茶は海外でも大人気

農林水産省のデータ(記事)によると、世界的な日本食ブームの影響もあり、この10年間で緑茶の輸出量は大幅に増えています。

中でも、緑茶の輸出先国の第1位であるアメリカでは、抹茶を使用した洋菓子やカフェドリンクが人気であるようです。

【参考】日本茶の輸出|農林水産省

日本茶を英語で説明すると?

外国人からも関心が高い日本茶について、インバウンドなど、外国人に英語で説明する機会もあるかもしれません。

日本茶に関連した英単語や英語フレーズについて紹介します。

日本茶に関連した英単語

日本茶に関連した英単語を紹介します。

日本茶 Japanese tea
緑茶 Green tea
煎茶 Sencha (steeped green tea)
ほうじ茶 Hojicha (roasted green tea)
麦茶 Mugicha (barley tea)
玄米茶 Genmaicha (brown rice tea)
抹茶 Matcha (powdered green tea)
茶道 Japanese tea ceremony
茶菓子 Japanese tea sweets
茶碗 Tea bowl
茶杓 Tea scoop
茶せん Tea whisk
茶摘み Tea picking

 

日本茶に関連した英語フレーズ

日本茶に関連した英語フレーズを紹介します。

  • 日本茶(緑茶)は、ティータイムだけでなく、1日中飲まれています。

Japanese tea (green tea) is enjoyed throughout the day and is not limited to just “tea time.”

  • 日本でもっともよく飲まれているお茶は緑茶(煎茶)です。

The most popular type of tea in Japan is green tea (specifically sencha, or steeped green tea).

  • ほうじ茶は、見た目は茶色いですが、緑茶の一種で、高温で炒られて作られます。

Despite its brown appearance, hojicha is actually green tea roasted at a high temperature.

  • 玄米茶は、焙煎された玄米と緑茶を混ぜたものです。

Genmaicha is made from a mixture of roasted brown rice and green tea.

  • 茶道とは、日本のおもてなしやわびさびの心を表した伝統的なお茶文化です。

The Japanese tea ceremony is a major part of Japanese tea culture and represents the spirit of Japanese hospitality and the idea of “wabi-sabi,” or the “beauty of imperfections.”

  • 茶道では、右手で茶碗を取り、左手の手のひらに乗せます。

During a Japanese tea ceremony, the tea bowl is taken with the right hand and placed in the palm of the left hand.

  • 茶道では、お茶(お抹茶)は、一気に飲み干さず、一口ずつ味わいます。

In a Japanese tea ceremony, the tea (matcha, or powdered green tea) is savored one sip at a time and not all at once.

  • 茶道体験や、茶摘み体験は、外国人観光客に人気です。

Taking part in a Japanese tea ceremony and going tea picking are popular experiences with foreign tourists.

  • 茶摘みの季節は、4月から5月頃です。

Tea-picking season is from April to May.

  • 茶摘みでは、茶葉はひとつひとつ丁寧に摘まれます。

Tea picking involves carefully choosing individual tea leaves.

日本茶×インバウンド事例

外国人観光客から人気・関心の高い日本茶は、インバウンドとも相性が良いでしょう。

日本茶×インバウンドの事例は、主に「飲食タイプ」と「体験タイプ」に分けられます。

日本茶を使用したインバウンドの主な事例について紹介します。

日本茶×インバウンド事例(飲食タイプ)

飲食タイプのインバウンド事例では、抹茶やほうじ茶を使用したスイーツや、日本茶(緑茶)が楽しめる飲食メニューが人気です。

特に、外国人観光客から人気の高い観光名所である京都では、抹茶やほうじ茶を使用したスイーツを提供するお店が数多くあります。

抹茶チーズケーキなど、日本茶を使用したスイーツと、急須で用意された日本茶(緑茶)のセットなどは、見た目も華やかで、日本のお茶文化を堪能したい外国人観光客に人気があるでしょう。

日本茶×インバウンド事例(体験タイプ)

体験タイプのインバウンド事例では、茶道体験や茶摘み体験などが人気です。

茶道体験は、天候や季節に左右されず比較的短時間で体験できるため、観光の一部に取り入れやすいというメリットがあります。

茶摘み体験は、天候や季節、場所、時間など、制限されるものは多いですが、日本茶ができる過程を、身をもって体験できるため、日本茶に興味関心が高い外国人観光客に人気があります。

日本茶×インバウンドで成功するためには?

「日本茶×インバウンド」の事例や成功するためのポイントについて紹介します。

日本茶×外国人についてリサーチする

「日本茶×インバウンド」で成功するためには、まず、外国人は日本茶に対しどのような点に関心をもっているのかリサーチすることが大切です。

実際に日本を訪れた外国人観光客が食べたものや体験したもので、どのようなものが注目されているのか把握することはもちろん大切ですが、「こういうものも人気出そう」と新たなアイデアを考案することも、インバウンドで成功するための重要な要素です。

日本茶×インバウンドを多言語対応で情報発信する

「日本茶×インバウンド」を行う際は、店舗のメニュー表記や公式サイト、SNSアカウントなどを多言語対応しましょう。

英語だけでなく、中国語や韓国語などにも対応しておくと、よりインバウンド対策が強化されます。せっかく「日本茶×インバウンド」の内容が充実していても、認知してもらえないと意味がありません。

公式サイトや広告、SNSなどを活用し、より多くの人に日本茶を使用した商品・サービスを知ってもらいましょう。

日本茶×インバウンドに必要な翻訳は翻訳会社に任せよう

「日本茶×インバウンド」における対応・対策では、多言語対応による翻訳が必須となります。

日本の伝統でもある日本茶の魅力をより多くの外国人観光客へ、正しい翻訳で伝えるためには、ネイティブによるプロの翻訳(会社)がおすすめです。

特に、日本茶は食品であるため、アレルギーなどの問題に触れる場合もあるため、慎重に多言語で伝えることが求められます。

まとめ

私たちの身近な存在である日本茶は、海外でも人気があり、外国人観光客からも高い関心を集めています。

急成長中のインバウンドの機会を逃さないためにも、正しい翻訳を活用し「日本茶×インバウンド」を成功させましょう。