ものづくり大国としても有名な日本でつくられる製品は、さまざまなジャンルで外国人(観光客)からも注目されており、日本の陶器・陶芸に関心を寄せる外国人(観光客)も多くいます。
この記事では、日本の陶器・陶芸の特徴や、関連する英会話フレーズ、インバウンドについて紹介します。
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日本の陶磁器

日本の陶磁器の特徴や、外国人(観光客)からも注目されている理由について紹介します。
日本の陶磁器の特徴
日本の陶磁器は、その土地の歴史や風土を反映し、職人による伝統的・現代的技法を用いて発展してきました。
日本の焼き物が盛んな各地方では、産地独特の特徴をもつ焼き物がつくられており、それぞれの焼き物の違いを楽しめることも、日本の陶磁器の特徴のひとつです。
外国人からも注目されている理由
日本の陶磁器は、食器などとしての機能性だけでなく、工芸品としての魅力も兼ね備えています。
ひとつひとつ手作りによって作られる陶磁器では、厚みのバランスが不均衡であったり、絵柄や形が左右非対称であったりなど、個性が感じられる陶磁器が多いことが特徴のひとつであり、魅力のひとつです。
そのため、自国とは異なる特徴をもつ、日本の伝統工芸品のひとつとして陶磁器に興味関心を寄せる外国人(観光客)が多くいます。
日本の陶磁器の主な種類

日本には「三大陶磁器」とよばれる3つの焼き物のほかにも、全国各地でさまざまな焼き物がつくられています。
日本の三大陶磁器
「美濃焼」「瀬戸焼」「有田焼」は、日本の三大陶磁器として知られています。
- 美濃焼
岐阜県東濃地方でつくられている美濃焼は、長い歴史の中で多種多様な技法が生み出され、時代の変化とともに、さまざまな形状の器がつくられ、その様式は約15種類に及び「特徴がない」ことが特徴であるといわれています。
国内でつくられている陶磁器の半数以上が美濃焼であるといわれており、主に日常使いの陶磁器として親しまれています。
- 瀬戸焼
愛知県瀬戸市を中心につくられている瀬戸焼は、白く美しい素地が特徴的です。
瀬戸焼で使われている粘土は、耐火性に優れ、鉄分をほとんど含んでいないため、白い素地を活かした線や絵付けなど、デザイン性に富んだ焼き物がつくられています。
- 有田焼
佐賀県有田町を中心につくられている有田焼は、白い素地に、赤、青、黄、緑などを用いて描かれた美しい絵柄が特徴的です。
また、ガラス質の原料を多く含む陶石を使用しているため、デザイン性だけでなく耐久性にも優れています。
そのほかの主な日本の陶磁器
三大陶磁器のほかにも、日本には、さまざまな伝統陶磁器があります。
- 九谷焼(石川県)
- 備前焼(岡山県)
- 清水焼(京都府)
- 常滑焼(愛知県)
- 信楽焼(滋賀県)
- 益子焼(栃木県)
など
海外VIPは高級陶磁器に注目?
インバウンド需要の急増により、海外から多くの富裕層も訪れ、日本での観光や買い物を楽しんでいます。
海外富裕層が多く訪れる百貨店では、アパレルなどのほかにも、日本の高級陶磁器も人気があり、日本の繊細な職人技が反映された高級陶磁器も注目されています。
陶磁器・陶芸に関する英会話フレーズ

日本の陶磁器・陶芸に関する英会話フレーズを紹介します。
日本の陶磁器・陶芸を英語で紹介
- 日本の三大陶磁器は、「美濃焼」「瀬戸焼」「有田焼」であるといわれています。
Mino ware, Seto ware, and Arita ware are said to be Japan’s three major types of ceramic.
- 日本各地では、その土地の歴史や風土を反映した、さまざまな焼き物があります。
Each Japanese region has its own type of pottery that reflects the area’s history and climate.
- 日本の陶磁器は、伝統工芸品としても親しまれています。
Japanese ceramics are also famous as traditional Japanese handicrafts.
- 日本の陶芸体験は、外国人観光客からも人気があります。
Japanese ceramic workshops are popular among foreign tourists.
- 日本の焼き物の歴史は古く、陶器は縄文時代から始まったといわれています。
Japan has a long history of pottery, and ceramics are believed to have originated in the Jomon period.
陶磁器・陶芸とインバウンド

陶磁器・陶芸を取り入れたインバウンド事例・対策について紹介します。
インバウンド事例
陶磁器・陶芸を取り入れたインバウンド事例では、陶磁器の販売のほか、伝統的な陶磁器の産地を巡るツアーや、陶芸体験が組み込まれたツアーなどが挙げられます。
- 陶磁器の産地を巡るツアー
伝統的な陶磁器の産地を巡るツアーでは、その土地の有名な陶磁器を詳しく学ぶことができる資料・博物館(例:美濃焼伝統産業会館/岐阜県)を訪れるツアーや、実際に焼き物が作られているところを見学できるツアーなどを実施します。
- 陶芸体験ツアー
陶芸体験ツアーでは、実際にろくろを使用して焼き物を作る陶芸体験や、素焼きしたマグカップや、茶碗などに、絵具などでデザインする絵付け体験などが、組み込まれたツアーを実施します。
インバウンド対策
陶磁器・陶芸ツアーを実施する際には、いくつか対策を講じる必要があります。
・多言語対応
外国人観光客を相手とした、陶磁器・陶芸体験ツアーにおいて多言語対応は必要不可欠です。
日本の陶磁器・陶芸など、伝統工芸に興味・関心を抱いている外国人観光客に、陶磁器・陶芸の魅力を伝えるためには、適切な通訳・翻訳が欠かせません。
ツアーガイドによる通訳も必要ですが、陶磁器の歴史や特徴、ツアーや体験を実施するうえでの注意事項などが翻訳されたものを準備しておくと、より丁寧で正確なコミュニケーションを図ることができます。
また、陶磁器は非常に繊細であり、どのような場面においても、取り扱う際には、十分に注意し、安全面においても十分配慮しなければなりません。
トラブルや事故などを回避するためにも、ひとりひとりがマナーや注意事項を守りツアー・体験に参加できるような体制を整えることが重要です。
・情報発信、ツアー予約管理
陶磁器・陶芸を取り入れたツアーや体験イベントを企画していても、ターゲットとなる外国人観光客に「認知」されていなければ、集客につながりません。
そのため、多くの外国人観光客の目にとまるよう、自社の公式サイトや、旅(ツアー)情報サイト、SNSなどを活用し、積極的に発信するよう心がけましょう。
また、ツアーや体験イベントなどを実施する際は、予約管理体制も整えておく必要があり、外国人観光客がわかりやすいような予約システムを整備するほか、予約の時点で注意事項などを表記しておくことで、無断キャンセルやマナー違反などのトラブル回避し、効率的なインバウンドツアーの運営につながります。
翻訳は翻訳会社へ依頼しよう

「日本の陶磁器×インバウンド」において、多言語対応(翻訳)は不可欠です。
繊細な陶磁器は、取り扱いに注意が必要であり、トラブル回避のためにも、陶磁器を取り扱う際の注意事項や、ツアー・体験実施時のマナーや注意点などを適切に伝えるためには、口頭だけでなく、注意事項などが翻訳されたガイドブックなどを通して伝えることが大切です。
より多くの外国人観光客に、日本の陶磁器の魅力を伝え、安全に陶磁器の買い物や体験を楽しんでもらえるよう、ネイティブによるプロの翻訳会社を活用しましょう。
まとめ
インバウンド需要は今後も増加傾向であるとみられており、日本の伝統工芸品のひとつである陶磁器のインバウンド需要は、今後もさらなる需要が期待されます。
インバウンド対応・対策を正しく実施し、「日本の陶磁器×インバウンド」を成功させましょう。
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・インバウンド対策支援
・アウトバウンド対策

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翻訳監修
セス ジャレット:Seth Jarrett
カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。