夏といえばかき氷。
かき氷は海外にもありますが、インバウンド需要が盛り上がる中、夏の日本を訪れた際には「日本らしいかき氷を楽しみたい」と思う外国人観光客も多いはずです。
この記事では、かき氷に関連した英語表現や、インバウンドについて解説します。
日本のかき氷は外国人観光客に人気?
かき氷は海外にもありますが、日本のかき氷との違いはあるのか、また、どのようなかき氷が外国人観光客に人気があるのでしょうか。
海外のかき氷と日本のかき氷の違い
さまざまな流行や文化が取り入れられている近年では、各国で食べられるかき氷について、それほど大きな違いは見受けられなくなっています。
しかし、そのようなかき氷文化の中でも「日本らしいかき氷」を求めて観光を楽しむ外国人観光客もいるでしょう。
「日本らしいかき氷の特徴」としては、
- 抹茶や小豆、ほうじ茶など「和」を感じられるかき氷
- アジア系かき氷に多い、食感がふわふわなかき氷
- 老舗の和菓子屋などが提供するかき氷
などが挙げられます。
一方、海外(欧米)のかき氷の特徴としては、
- ふわふわしたかき氷よりもザクザクとしてかき氷
- 素材を活かしたシロップよりもカラフルなかき氷
などが多く、かき氷とは少し違いますが、
「フラッペ」や「スムージー」が充実している点も、海外(欧米)の冷たいスイーツの特徴のひとつといえます。
外国人観光客に人気のあるかき氷フレーバーとは
日本では、さまざまなフレーバーのかき氷が楽しめますが、外国人観光客にはどのようなかき氷フレーバーが人気なのでしょうか。
外国人観光客には
- 宇治金時(抹茶)かき氷
- ほうじ茶かき氷
- 柚子かき氷
- いちごかき氷
- マンゴーかき氷
- ティラミスかき氷
などが人気です。
やはり、日本らしい「和」を感じられる「宇治金時(抹茶)かき氷」や「ほうじ茶かき氷」は外国人観光客からも人気であり、「柚子かき氷」「いちごかき氷」「マンゴーかき氷」などの定番の果物系かき氷や、「ティラミスかき氷」など、洋風スイーツをアレンジしたかき氷も人気です。
また、その土地の特産物を使用した、沖縄の「黒糖かき氷」や、東北の「ずんだ(豆)かき氷」愛媛の「みかんかき氷」なども、観光でその土地を訪れた際に食べるかき氷として人気があります。
外国人観光客にはヴィーガンかき氷も人気?
最近では、欧米諸国に続き、日本においてもヴィーガンメニューに対応したレストランやカフェなどが増えてきており、かき氷シロップやトッピングに動物性食品を使用しない、ヴィーガンかき氷を強みとしたかき氷店やカフェも増えてきています。
特に、欧米などではヴィーガン志向の方が多いため、ヴィーガンかき氷も、外国人観光客に人気のあるかき氷のひとつといえるでしょう。
日本のかき氷を英語で説明しよう
日本のかき氷を英語で説明するときの「英単語」や「フレーズ」について紹介します。
かき氷は英語で「Shaved ice」(削られた氷)というのが一般的です。
また、アメリカなどでは、円錐型(Cone)の容器に入ったかき氷が一般的であることから、「Snow cone」という場合や、「Crashed ice」(砕いた氷)という場合もあります。
かき氷に関連する英単語
かき氷に関連した英単語を紹介します。
かき氷 | Shaved ice Snow cone |
いちご | Strawberry |
ブルーハワイ | Blue Hawaii |
レモン | Lemon |
メロン | Melon |
練乳 | Condensed milk |
抹茶 | Green tea Matcha |
小豆 | Adzuki beans |
マンゴー | Mango |
ほうじ茶 | Roasted green tea |
柚子 | Yuzu citrus |
黒糖 | Japanese dark sugar |
みかん | Japanese mandarin |
白玉 | Rice flour dumplings |
きなこ | Soybean flour Kinako |
かき氷に関連する英会話フレーズ
かき氷に関連した英会話フレーズを紹介します。
- 「かき氷(Kakigori)」は、薄く削られた氷にシロップをかけた、日本の夏のスイーツです。
Kakigori is a Japanese summer treat made of thinly shaved ice topped with syrup.
- 人気のあるかき氷店では、何時間も待つほど行列ができます。
Many popular shaved ice stores will have lines of people waiting for hours.
- 花火大会やお祭りでは、屋台でかき氷が売られています。
Shaved ice is often sold at food stands during fireworks displays and at summer festivals.
- 日本らしいかき氷では、抹茶やほうじ茶がおすすめです。
Matcha or roasted green tea are recommended toppings for uniquely Japanese shaved ice.
- 抹茶かき氷には、小豆や白玉などのトッピングがよく合います。
Adzuki beans and rice flour dumplings go well with green tea shaved ice.
- 最近は、食感がふわふわしたかき氷が人気です。
Fluffy shaved ice has become popular in recent years.
かき氷×インバウンド
和菓子など日本らしいスイーツは外国人観光客からも人気があるため、かき氷でインバウンド需要を見込みたいと考える方も多いのではないでしょうか。
「かき氷×インバウンド」で成功するためのポイントや対策について紹介します。
日本らしさが堪能できるかき氷の考案
かき氷でインバウンド需要を狙うには、まず、どのようなかき氷が外国人(観光客)に人気があるか、または人気が出そうかについてリサーチします。
観光地であれば、その土地の特産物を使用したメニューは、特別感もあり、外国人観光客からの注目が得られやすいでしょう。
また、SNSなどのハッシュタグ「#japaneseshavedice」などを使って、どのようなかき氷が検索されている(注目されている)のか調べてみることも、メニューを考案する際の参考となります。
SNSで写真映えするかき氷の考案
近年は、旅行ガイドブックだけでなく、SNSなどを使用して旅行に関する情報を収集する時代となりました。
特に、SNS(Instagram)は、手軽に調べることができ「写真映えするかき氷」など、ビジュアルでアピールできるかき氷も注目されやすいです。
外国人からの視点では、日本の和菓子などは、繊細で丁寧な技術が反映されているものが惹かれやすいため、かき氷においても、海外では見られないような少し手の込んだものであると、より、関心を得られやすくなるでしょう。
多言語メニューの対応(お店のメニュー表記、多言語サイト・SNSの発信)
既存のメニューがある場合や、新たにインバウンド向けのメニューを考案した場合、どちらの場合においても、多言語メニューの対応が整備されていると、より親切です。
店舗ではメニュー名や、商品(かき氷)の説明、店舗以外では、多言語サイトやSNSの説明などで、多言語対応しておくことが大切です。
せっかく、外国人観光客ウケの良さそうなメニューを考案しても、認知してもらわなければ意味がありません。
多言語サイトやSNSを活用して、世界中のより多くの人に、自慢のかき氷を知ってもらいましょう。
かき氷×インバウンド対策は翻訳会社に任せよう
「かき氷×インバウンド」における対応・対策では、翻訳作業が必要となる場合も多いです。
自慢のかき氷をひとりでも多くの外国人観光客に、正しい翻訳で伝えるためにはネイティブのプロによる翻訳(会社)の活用が安心できます。
特に、かき氷は食品にかかわる商品であるため、アレルギーやヴィーガンなどの問題に触れるという面でも、慎重に翻訳を行うことが大切です。
まとめ
夏の風物詩でもあるかき氷は、外国人からも人気のあるスイーツです。
夏のインバウンド需要の機会を逃さないためにも、正しい翻訳を活用し「かき氷×インバウンド」を成功させましょう。
翻訳監修
セス ジャレット:Seth Jarrett
カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。