外国人労働者の研修動画を翻訳すべき5つの理由!翻訳時の注意点も

外国人労働者の研修には、多(他)言語に翻訳した研修動画が非常に有効です。
研修動画を翻訳することは、事業者・外国人労働者の双方にメリットがあり、今多くの企業で導入されている研修方法です。今回は、研修動画を翻訳するメリットを5つ紹介します。

さらに研修動画を翻訳する際に注意したいポイントも合わせて解説しており、外国人労働者の教育に悩む方の参考になるようにしました。

動画マニュアルとは?

動画マニュアルとは、会社の業務内容や顧客対応などのマニュアルを、パソコン・スマホを介して動画で学習するものを指します。
これまでマニュアルといえば、テキストや画像を使用した紙媒体の冊子が使用されてきました。
しかし近年では、冊子の内容が動画に代わったり、冊子を補完したりする役割を担い、動画マニュアルの使用が一般的となっています。

外国人労働者の研修動画を翻訳すべき5つの理由

日本の経済活動に欠かせない外国人労働者ですが、その受け入れに際してはまだまだ課題があるのが現実です。
次に挙げたのは、受け入れ時の課題の一例です。

  • 口頭や冊子を使っての説明を、何度も繰り返し指導する必要がある。
  • 日本の一般知識・慣習を知らないことによって、お客様とトラブルが発生する
  • 普段のコミュニケーションに支障がなくても、業務内容の専門的な用語は伝わりにくい

これらの課題は事業者にとって負担となるだけではなく、外国人労働者にとってもストレスとなり、生産性の低下や離職を引き起こします。
これらの課題を解決するために研修動画を翻訳すべきだといえます。ここからは、その理由を5つ紹介します。

人手不足

本来ならしっかりした研修を行い、十分に理解したうえで業務を行うことが理想ではあります。
しかし人手不足の職場では、実際に業務に従事しながら覚える『OJT』の形を取っていることも少なくありません。
この研修不足こそ、外国人労働者の成長が遅れる原因となっています。
動画マニュアルを活用すれば、体系的に業務マニュアルが学習でき、成長スピードを早めることが可能となるでしょう。

紙マニュアルよりも記憶に残る

テキストと画像で構成された紙マニュアルよりも、音と映像で構成される動画マニュアルの方が記憶に残りやすい傾向にあります。
また微妙なニュアンスや日本特有のマナーを伝えやすく、紙マニュアルよりも内容を理解しやすいというメリットもあります。

コスト削減

紙マニュアルから動画マニュアルに移行することで、『経費』・『時間』という2つのコストを削減できます。
マニュアルというものは、時間とともに変化することが一般的です。
つまり紙マニュアルを使用している場合は、マニュアルに変更が加えられるたびに、修正・改訂を行う必要があります。
しかし動画マニュアルを使用する場合は、マニュアルに変更が加えられても、動画を編集するだけで済むため経費削減に繋がります。

また先ほど述べた通り、紙マニュアルよりも記憶に残りやすい動画マニュアルでは、何度も同じことを指導する手間が省け、無駄な時間の削減にもなります。

自己学習に活用

動画マニュアルを作成し、社内サーバーに保存しておくと、ネットワークで接続されたパソコンからいつでも従業員がマニュアルを見られるようになります。

またVPN(仮想プライベート回線)を活用し、外部からもアクセスを可能にすると、従業員のパソコンやスマホ、タブレットなどのモバイル端末で好きなときに、好きな場所で学習することも可能となります。
このように動画マニュアルによって、時間を有効に活用した教育体制を構築できます。

またYouTubeなどの動画共有プラットフォームの発達により、若年層ほど動画視聴に対するハードルが低い傾向にあり、動画マニュアルによる積極的な自己学習が期待できます。

ノウハウの伝授

製造業・建築業・設備関連業など、いわゆる技術職と言われる一部の職種では、紙マニュアルを作ること自体が困難な場合もあります。
現場の職人たちが感覚で行っている作業を、テキストや画像で正確に伝達することは非常に難しいです。

一方、動画マニュアルの場合は実際の作業内容を映像として撮影し、さらに技術者が解説する音声も入れ込むこともできます。この映像を繰り返しみることが可能なため、紙マニュアルでは伝わりづらいノウハウを伝承できるでしょう。

このように長い時間をかけて習得するノウハウと、動画マニュアルは非常に相性が良いといえます。

動画マニュアルを翻訳するときの注意点

動画マニュアルを翻訳する際には、外国人労働者の母国語に翻訳すること、ナレーションにAIを活用すること、さらには翻訳会社に依頼することに注意しましょう。

外国人労働者の母国語に翻訳

日本における外国人労働者の国籍は、労働者数が多い順に中国、ベトナム、フィリピンとなっています。

このため動画マニュアルは、英語だけではなくほかの言語も利用できるようにしておくと安心です。英語翻訳だけだと、動画マニュアルの内容をすべて理解できない外国人労働者もでてきてしまう可能性があります。

ただし、翻訳する言語の数を増やしすぎると手間と費用がかさむため、マイナーな言語を用意する必要は必ずしもありません。
最低限、中国語・ベトナム語・タガログ語にを準備することをおすすめします。

【参考】「外国人雇用状況」の届出状況【概要版】(平成30年10月末現在)

ナレーションにはAIを活用

動画翻訳のナレーションには、ネイティブスピーカーの音声を録音・編集する場合と、音声を読みあげるAIを活用したものがあります。
ネイティブスピーカーに依頼すると、ネイティブスピーカー・録音スタッフのギャラ以外にも収録するスタジオ費用など、費用がかさんでしまいます。
ナレーションの文章を読み上げてくれるAIを活用すれば、ナレーションにかかる費用が半分程度にまで抑えられます。

翻訳会社に依頼する

AIの技術が発展し、自然な字幕・ナレーションが簡単に動画に挿入できるようになりましたが、やはり翻訳の精度は翻訳会社に依頼した場合と比べると劣ってしまいます。

また日本語訳にある細かいニュアンスを汲み取って、多(他)言語に翻訳する際に反映させることができるのは人による翻訳ならではです。研修用のマニュアルビデオは、企業にとって非常に大切な役割を果たします。
多少費用がかさむとしても、翻訳の精度が高い翻訳会社へ依頼したほうが、長い目でみると良い効果をもたらしてくれるでしょう。

翻訳会社の中でおすすめしたいのが、アイ・ディー・エー株式会社の動画翻訳サービス
各言語のネイティブスピーカーが翻訳を担当するため、翻訳の精度は非常に高く仕上がります。
対応する言語は80種類以上で、先ほどあげた中国語・ベトナム語・タガログ語にも翻訳が可能です。

さらに予算にあわせて、ネイティブスピーカーによるナレーション・AIを使ったナレーションを選択することもできます。
AIによる音声読み上げサービスでも、ネイティブスピーカーが自然な発音かをチェックしてくれるため安心して研修活動に使えます。 

まとめ

今回は、外国人労働者の研修動画を翻訳すべき5つの理由を解説しました。
外国人労働者は働きやすくなり、事業者は費用・時間的コストを削減できるという、双方にメリットがあるとわかりました。
後半に紹介した動画翻訳で注意したいポイントを踏まえつつ、研修動画を翻訳して効率的な学習プロセスを構築していきましょう。

動画やマニュアルの翻訳を依頼するなら、多⾔語翻訳と制作で20年以上の実績があるアイ・ディー・エー株式会社がおすすめです。

翻訳言語のネイティブによる翻訳は、80以上の言語と幅広い専門分野に対応しており、翻訳サービスの品質とプロセス管理の国際規格ISO 17100認証を取得しています。
また、翻訳からウェブサイト/印刷物の制作までを⾃社内で⾏うワンストップ体制なため、短納期と低コストを実現しています。

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