外国人観光客に人気のお土産とは?インバウンド対応に使える接客フレーズも紹介

2022年10月11日より、訪日外国人観光客に対する個人旅行の解禁や、ビザ免除の再開、入国者上限の撤廃が実施され、2022年11月の訪日外国人観光客数は934,500人にのぼり、コロナ禍前の2019年11月の4割近くまで回復しています。

外国人観光客が訪れる飲食店や土産店では、今後さらなる回復が見込まれるインバウンドの動向に合わせ、適切な対策を講じましょう。

この記事では、「外国人観光客に人気のあるお土産」や「土産店で役立つ接客フレーズ」について紹介します。

【参考】訪日外客数|日本政府観光局

日本と海外のお土産文化の違い

日本では旅行に行った際、家族や友人、職場関係の人へ、お土産を買う「お土産文化」が根付いています。

しかし海外では、全くないわけではありませんが、日本ほどのお土産文化は根付いていないため、お土産に対する捉え方に違いがみられます。

自分用に買う人が多い

日本の場合、お土産は「誰かに贈るもの」として購入されることの方が多いですが、海外(欧米)の場合、お土産は「旅の記念として自分に贈るもの」として購入されることが多いようです。

もちろん、旅先で気に入ったものや誰かに合いそうなものがあれば、贈答用に購入することもあるでしょう。

どちらかというと「プレゼント」の感覚に近いかもしれません。

また、海外(欧米)では「食べ物」のように消費されるものをお土産として贈るよりも、ずっとカタチとして残る「もの」の方がお土産として購入される傾向があります。

日本特有のお土産文化

お土産に対する捉え方の違いは、日本と海外で顕著に表れており、日本の観光地(土産店)では、小分けタイプのお菓子など「ばら撒きタイプ」のお土産がよく見かけられますが、海外では、その土地の「名物菓子」や「お土産用のお菓子」といったものはほとんど見かけられません。

そのため、日本の土産店などでは、レジで「小分け様(お渡し用)の袋は要りますか?」と聞かれることが多いですが、外国人観光客の人たちからすると、質問の意味がわからない場合もあるかもしれません。

外国人観光客に人気のあるお土産とは

「お土産文化」の違いはあるものの、「日本でしか買えないお土産を買うこと」も、外国人観光客の楽しみのひとつでしょう。

外国人観光客に人気のあるお土産について把握しておくことも「インバウンド対策」のひとつです。

外国人観光客に人気のあるお土産を紹介します。

外国人観光客に人気のあるお土産【食べ物系】

外国人観光客に人気のある【食べ物系】のお土産では、「お煎餅・あられ」や「和菓子」などのほか、海外では「抹茶(Matcha)」という言葉が浸透しているほど「抹茶・抹茶味の食べ物」も人気があります。

また、日本の旅で堪能した「日本の味」を帰国後も味わいたいという思いから出汁系の「調味料」や味噌汁などの「調理キット」なども人気があります。

外国人観光客に人気のある【食べ物系】

  • 抹茶味の食べ物
  • お煎餅・あられ
  • 和菓子
  • 調味料・調理キット

など

外国人観光客に人気のあるお土産【衣服系】

外国人観光客に人気のある【衣服系】のお土産では、「漢字が書かれたTシャツ」や「浴衣・甚平」などが人気です。

外国人観光客の中には、日本の漢字はかっこいいと思っている人も多く、旅の記念に「漢字が書かれたTシャツ」を購入する人も多くいます。

また、日本らしい衣服といえば「着物」というイメージをもたれることが多いですが、本格的な着物を一式購入することはハードルが高いため、着物の代わりに手頃に購入できる「浴衣や甚平」を購入する人も多いようです。

そのほか、日本の風景や漢字がプリントされた「手ぬぐい」なども人気があります。

外国人観光客に人気のあるお土産【衣服系】

  • 漢字が書かれたTシャツ
  • 浴衣・甚平
  • 手ぬぐい

など

外国人観光客に人気のあるお土産【雑貨系】

外国人観光客に人気のある【雑貨系】のお土産では、「うちわ・扇子」や「和柄の小物」などの日本らしいデザインが施されたものや、「箸」、「食品サンプル」なども人気があります。

外国人観光客に人気のあるお土産【雑貨系】

  • うちわ・扇子
  • 食品サンプル
  • 和柄の小物

など

外国人観光客に人気のあるお土産【そのほか】

そのほか、外国人観光客に人気のあるお土産として、日本製のものは品質が良いという評判から、「家電」や「化粧品」、「文房具」なども人気があります。

外国人観光客に人気のあるお土産【そのほか】

  • 家電
  • 化粧品
  • 文房具

など

土産店の接客も日本のおもてなしのひとつ

日本を訪れた外国人観光客は、日本が誇る「高い接客力」「おもてなしの心」に感動したと答える人が多く、土産店における接客も「日本のおもてなしのひとつ」として多くの外国人観光客の旅の思い出に刻まれています。

お土産用(プレゼント用)のラッピング対応や、小分けの袋の確認も「おもてなし」として捉えられる場合も多く、そのような「気配り」も英語で伝えることができれば、日本のおもてなしはさらに上質なものとして、外国人観光客の心に刻まれるでしょう。

土産店販売員が使える接客フレーズ

「日本のおもてなし」がより多くの外国人観光客に伝わるように、英語での接客フレーズをおさえておきましょう。

土産店や、観光地の小売店販売員が使える接客フレーズを紹介します。

  • 「ご自分用ですか、それとも贈り物ですか?」

Is this for yourself or a gift?

  • 「プレゼント用のラッピングは必要ですか?」

Would you like to have it gift-wrapped?

  • 「こちらのお菓子の賞味期限は◯月◯日です」

The best-by date for this confection is [◯◯].

  • 「小分け(お渡し用)の袋は必要ですか?」

Would you like smaller individual gift bags?

  • 「手ぬぐいは、手を拭いたり、食器を拭いたり、ハンカチやタオルのように使うものです」

Tenugui hand towels can be used as handkerchiefs or as towels for wiping your hands or dishes.

  • 「どのようなお土産をお探しですか?」

What kind of souvenirs are you looking for?

  • 「こちらの商品は、観光客の方々に人気があります」

This item is very popular with tourists.

土産店が対策すべきインバウンド対応

多くの外国人観光客が訪れる土産店では、接客フレーズの習得のほか、日本の土産品(伝統品)の良さや用途をより正確に伝えるためにも、商品説明のポップなどを作成しておくと良いでしょう。

商品説明のポップなどは、一度(ひとつ)作成すれば、その都度商品説明をおこなう手間が省け、英会話が苦手な販売員の場合でも説明や接客が楽になるメリットがあります。

インバウンド対策に必要な翻訳業務はプロにお任せ

商品説明などのポップは、「正しい翻訳」で作成することが重要です。

特に、お菓子など食品にかかわる表示は、アレルギーや宗教上の理由などにより「食べられない」ものが含まれていることがあるため、トラブルを避けるためにも、ネイティブによる正しい翻訳をおこなう、翻訳会社への依頼が安心です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

より多くの外国人観光客に「日本のおもてなしの心」を伝え、業務効率化を図るために、プロによる翻訳を活用し、インバウンド対策につなげましょう。