外国人観光客の受入れが再開して1か月、観光地にも活気が戻ってきたと感じることが増えたのではないでしょうか。
現在は、全行程が事前に決められており、添乗員が同行のツアーのみで観光客を受入れていますが、今後さらに自由度の高い旅行も可能になるのではないかと予想されます。
旅行に行くと必ず立ち寄る場所である土産物店。この記事では、外国人観光客の受入れ再開にあたり、土産物店が気を付けるべき対策と、使えるフレーズを紹介します。
外国人観光客の受入れ再開
2022年6月10日から外国人観光客の受入れを「添乗員付きのパッケージツアーであること」という条件付きで開始しています。
外国人観光客の受入れに先立ち、観光庁から「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」が発表されています。
土産物店がツアー中に行うべき対応
土産物店が外国人観光客に行うべき対応は、
- マスク着用
- 手指消毒
- 3密を避ける
などの基本的な感染防止対策です。
基本的な感染防止対策を土産物店側で行うことも大切ですが、同時に、観光客側も対策に協力してもらわなければ対策が意味をなしません。
具体的にどのように対策をすべきか、下記で説明します。
土産物店における必要な対応
国によって感染対策はさまざまで、日本ほど厳しい対策をとっている国ばかりではありません。
トラブルとならないよう、手指の消毒やマスク着用などの感染対策を、お店に来る観光客にも呼び掛け、協力してもらう必要があります。
また込み合う場合には入場制限を行うなど、密にならないような対策を講じることも重要です。
具体的な対策例
具体的には感染対策に関する提示物を店内や店外に用意することが挙げられます。
提示物の内容としては、手指の消毒を徹底、入店時の検温、マスク着用などをいれておくとよいでしょう。
また、土産物店では混雑することも考えられるため、マスク着用のうえ、会話を控えることも記載しておくと、気持ちよく買い物ができる手助けとなります。
特に、夏の暑い日などは、屋外でマスクを外したまま入店してしまうこともあるため、入店時や人と会話するときにはしっかりと対策をとってもらえるよう、協力を呼びかけましょう。
外国人観光客を受入れる土産物店の英語対策
外国人観光客を受入れるにあたり、マスク着用、ソーシャルディスタンス、消毒の徹底などの対策に協力を促す必要があります。
英語表記にした場合に使えるフレーズ集を紹介します。
感染対策についてのフレーズ集
感染対策については各国の違いもあるため、的確に伝わるようにしましょう。
土産物店で使えるフレーズを抜粋して紹介します。
店内に入る前に、消毒を設置している店舗がほとんどかと思いますが、置いているだけでは外国人観光客には、手指の消毒の必要性が伝わらない可能性があります。
「消毒をしましょう」と一言書いてあると、協力してもらえる可能性が高くなります。
- 商品を選ぶ前後に手指の消毒をしましょう。
Sanitize your hands before and after touching products in the shop.
検温の実施についても手指の消毒と同様に、必要であることを伝えることが大切です。
- 検温器で体温を測定してください。
Please check your body temperature using the thermometer.
また、3密を避けるために、混雑時は入店に人数制限を設けることも必要となる場合があります。
その際にも、なぜ入れないのか理解してもらうことで、トラブルを回避しやすくなります。
- ただいま、混雑回避のため店内のご利用人数を〇名に制限しております。ご協力をお願い致します。
To ensure physical distancing, the number of customers allowed in the store is currently limited to 〇 people. We appreciate your cooperation.
支払いの際にも、直接接触しないように努めましょう。
- 支払いの際の現金、クレジットカードの受け渡しはキャッシュトレーをお使いください。
Please use the cash tray when handing cash or your credit card to the staff for payment.
マスク着用に関しては国内でも場面によって着脱に関するガイドラインが異なっています。最新の情報を更新しつつ、状況に合わせて説明しましょう。
- 新型コロナウイルス感染防止のため、店内ではマスク着用にご協力ください。
Please wear a mask while in the shop to prevent the spread of COVID-19.
- 混雑する場所ではマスクをして、会話は控えましょう。
Wear a mask and refrain from talking while in crowded areas.
翻訳は翻訳会社へ依頼しよう
感染予防対策に協力してもらうための掲示物は英語だけではなく、近隣で来日者数も多くなることが予想される中国語(繁体字・簡体字)、韓国語にも翻訳しておくことをおすすめします。
今後の観光客の動向をみて、観光客に伝わりやすい言語を追加していくことも検討しましょう。
Google翻訳などの自動翻訳を利用する方法や、外国人スタッフや外国語がわかるスタッフがいる場合には、自力で翻訳する方法もありますが、マスク着用などの複雑なガイドラインを正しく伝えるには翻訳会社への依頼が安心です。
翻訳会社によっては、日本語版のデザインやライティングも含め、翻訳、制作や印刷まですべて一括で対応可能というところもあります。
文字だけの表記は一目では伝わりにくいこともあるため、イラストなどを活用し、視覚的に伝わりやすくすることもおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
国が違えば文化も違い、現行の感染対策も異なります。
安全に外国人観光客を受入れる体制を整えていくためにも、感染対策がしっかり伝わるように、お店側でも掲示物を準備しましょう。
翻訳監修
セス ジャレット:Seth Jarrett
カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。