和食でもおなじみの冬野菜の英語表記
冬は根菜類や葉物野菜などが充実しています。
鍋物料理や煮込み料理、おでんなど、おいしい料理がいっぱい!
冬野菜 Winter vegetables
●大根 Daikon radish(地中海沿岸、中央アジア原産)
日本では青首大根、白色大根が主流になっていますが、
ヨーロッパでは赤、黒、紫などもあり、中国では緑色や
皮が緑色で中身がピンク色の紅芯大根などもあります。
最近では日本でもカラフルな大根が人気を集めています。
煮物もおいしいですが、彩りを活かしてサラダのメニューに
取り入れる飲食店も急増中。
●白菜 Napa cabbage(中国原産)
葉っぱが緑色で芯の部分が白色という定番の白菜以外にも
鮮やかな紫色やオレンジ色をしたものも登場。
鍋物や煮込み料理、キムチや浅漬などのお漬物が定番ですが
カラフルな白菜も料理を華やかに引き立ててくれそうです。
●春菊 または 菊菜 Chrysanthemum greens(地中海沿岸原産)
春先に黄色い花を咲かせることから春菊という名が浸透。
ヨーロッパではもともと観賞用として用いられていましたが、
中国で食用として改良を加えられたものが日本へと渡来しました。
湯豆腐やすき焼きなど、冬の鍋物料理には欠かせない葉物野菜です。
●小松菜 Mustard spinach(中国原産)
もともとはかぶの一種の茎立菜で、中国から来た野菜ですが、
東京・江戸川区の小松川地域で改良されたものが盛んに栽培され、
今ではKomatsunaの名前が世界でも知られるように。
冬の寒さでいっそう甘みを増し、歯ごたえのよい食感が特長です。
●ほうれん草 Spinach(西アジア原産)
日本に最初に伝えられたのは東洋種で、葉がギザギザとした
剣のような形をしていました。
アフリカを経由してヨーロッパへ広まった西洋種の葉は
丸みを帯びていて、東洋種とは違った形をしています。
西洋種も江戸末期には日本に導入され、東西種の利点を交配させ
品種改良を加えられたものが現代のスタンダードになっています。
●かぶ Turnip(中央アジア、ヨーロッパ西南部原産)
日本各地、地域ごとに特長のある伝統的なカブが存在していて
種類も大変豊富。その歴史は古く、弥生時代からすでに
栽培されていたとの文献も見受けられます。
そんな歴史あるカブも実は海外から渡来してきた野菜で、
ヨーロッパでは、なんと紀元前から栽培されていたといいます。
煮物やかぶら蒸し、漬物のほか、スープなど汁物の具材にもぴったり。
●ねぎ Green onion(中国西部、シベリア原産)
中国では紀元前から、日本では奈良時代からすでに栽培されていたねぎ。
根深ねぎのような白ねぎは冬に旬を迎えますが、九条ねぎのような青ねぎは
1年中安定して栽培されています。
ヨーロッパでもねぎは煮込み料理などに用いられ、リーキとして親しまれています。
●ごぼう Burdock root(ユーラシア大陸北部原産)
しっかりとした歯ごたえがあり、食物繊維豊富なごぼう。
原産地では、薬用として用いられてきた歴史があります。
ヨーロッパでは食物繊維が少なくやわらかい食感の西洋ごぼうが主流です。
空気にふれると黒くなるのはポリフェノールの成分。
皮の下に栄養素が豊富に含まれているので、皮はむかずに
たわしなどできれいに泥を落として使うのがおすすめです。
●れんこん Lotus root(中国またはエジプト、インド原産)
穴のあいたレンコンは「先が見通せる」縁起のいい野菜として
お祝い事やお正月料理にも用いられるおなじみの野菜。
東南アジア一帯でも親しまれ、タイでは根だけでなく、
葉っぱや花も食用として活用されています。
日本で食べられている野菜は、漢字で表記されているものでも
そのほとんどは日本原産ではなく、
海外から導入されたものだというのも、意外な事実。
長い時間をかけて日本で栽培されてきた結果、品種改良なども進み、
日本の気候風土に合った野菜へと進化してきました。
和食でよく使われている野菜の英語表記を知っておくと、
外国人のお客様がご来店の際の接客にも役立ちますね。
翻訳会社のプロが監修した冬野菜の英語表記と
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翻訳監修
セス ジャレット:Seth Jarrett
カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。