多言語DTPとは?注意点やテンプレートの必要性を解説!

多言語DTPとは?注意点やテンプレートの必要性を解説!

パンフレットやカタログ、チラシなど、紙媒体のドキュメントの作成を翻訳会社に依頼する際に「DTP」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

今回は、あらゆる紙媒体の出版に必要な「DTP」の工程について、注意点や、テンプレート作成の必要性を説明します。

多言語DTPとは?

多言語DTPとは?

「DTP」とは「Desktop Publishing」の略で、紙媒体として印刷するドキュメントの原稿の入力から編集、レイアウトなどの作業をコンピューター上で行うことを指します。

「多言語DTP」は、日本語の紙媒体を別の言語の紙媒体にする際に必要となる原稿のレイアウトなどの編集工程です。

役目

多言語DTPの役目はマニュアルやカタログなどの多言語版を作成する際に、翻訳時に発生する文字数の変化や翻訳言語のルールに基づいて、レイアウトを壊さないように整える作業を行うことです。

日本語からアルファベット系の文字へ翻訳する場合、通常1.5倍~2倍ほどの文字数に増えるといわれています。

これだけの文字数の変化があると、元々日本語でA4サイズに印刷している紙媒体だったとしても、翻訳後は同じページ数におさまらない可能性が出てきます。そこで同じレイアウトを保つために各言語のルールに則った編集作業が必要となります。

制作ツール

主な制作ツールは下記の3つですが、ドキュメントの特性によって作成に適したさまざまなツールが使われています。

  • Illustrator
  • InDesign
  • Photoshop

多言語DTPの主な注意点

多言語DTPの主な注意点

多言語DTPを行う際の注意点として、下記6点が挙げられます。

  • 文章の区切り
  • ハイフネーション
  • フォント
  • 表記ゆれ
  • レイアウト
  • 文字化け

伝わりやすい印刷物を作るために必要な要素をそれぞれ見ていきましょう。

文章の区切り

文章の区切りは印刷物の読みやすさ(可読性)に大きく影響を与えます。

文の区切りは多くの場合、意味上でも切れ目になっていることが多く、読み手側にとっては読むときのヒントとなる役割を果たしています。

文章の区切りは各言語で異なっており、英語などアルファベット系の言語であれば単語と単語の間にスペースを入れることで文章を区切っていますが、中国語や日本語など漢字を使うような言語は単語同士を区切る必要はあまりなく、あっても句読点や括弧などが出てくる程度です。

これはアルファベット系の言語は表音文字といい音声を媒介して伝えるため、それぞれの単語の区切りが必要なのに対し、漢字などの言語は表意文字といい文字の作りを見れば意味がわかるため、それぞれの単語にはあまり区切りが必要でないという違いがあります。

また、長い文章となると「行」という区切りも出てきます。人間の目は行の始まりから終わりに向かって読み進め、次の行へ移動していきます。

ただ、「行」は意味上の区切りとは一致しない場合も多く、句読点が文の頭にきてしまう場合などは混乱を避けるために「禁則処理」という調整を行います。

ハイフネーション

多くの欧文ではアルファベット系の文字とスペースで文章を構成するため、行の切れ目はスペース部分となることが多くなります。

しかし、長い単語が行におさまらない場合、文章の中にデッドスペースが増えることになります。ページ数を少なく収めるため、また字の間隔などの見た目をそろえるために「ハイフネーション」を利用することがあります。

ハイフネーション処理とは、文末にかかってくる単語の前半部分と後半部分を分け、前半部分とハイフン「-」を文末に、残りの後半部分を次の文の始めに送ることをいいます。

ここでポイントとなるのがどの部分で単語を区切るかという点です。

英語やフランス語、ロシア語などの表音文字の単語はシラブル(音節)という更に細かい単位に分類できるものがあります。

例えば、「emotional」は「e-mo-tion-al」という4つの音節に分けることができます。一方で、「read」は1つの音節でできあがっている単語です。

ハイフネーション処理は必ず音節で区切らなければならないというルールがあるため、音節に分けられない「read」という単語には使うことができません。

また、ハイフネーションが適用できるのは文末のみであるため、文字がずれ文末でなくなった場合にはハイフンを削除する必要があります。

フォント

日本語フォントが他の言語に対応していないことがあるため、異なる言語への翻訳をする場合はフォントの変更も必要となります。

また、フォントはドキュメントの印象を大きく左右する大切な要素となります。読み手がどんな人なのか、作成するドキュメントでどのようなことを伝えたいのかなど、ブランディング的な要素が大きいです。

ドキュメントの内容や、ターゲットがどのような人かを考えて適切なフォントを選択する必要があります。

レイアウト

フォントが決まったら文字サイズや行間のレイアウト調整をします。

言語によっては改行部分の違いで意味が変わってしまうこともあるため、翻訳する言語のルールに則ったレイアウト調整が必要となります。

また、指定されたページ数に収めるために、先ほど紹介した「ハイフネーション」なども上手に利用していく必要があります。

表記ゆれ

表記ゆれとは文章内での表現がばらつくことをいいます。

例えば、日本語の表記でいうと「センチメートル」という単位は「㌢」とも「CM」とも「㎝」とも表すことができます。

どれも間違った表現ではありませんが、同じ文章に混在すると読み手としては少し読みにくさを感じることになります。

読んだときに理解のしやすい文章にするため、表記ゆれがないように気をつけた文章を作成しましょう。

DTPはテンプレートを制作すべき

DTPはテンプレートを制作すべき

多言語DTPする場合は、大きく分けて下記3つのステップを踏んでいきます。

  1. 整理された日本語データを作成
  2. 多言語展開しやすい英語のテンプレートを作成
  3. 英語以外の言語に多言語展開

まずは整理された日本語データを作成する必要があります。最初のデータに不備があると英語のテンプレートを作成する際に問題が起きます。

後々の作業負担を減らすためにも最初のデータづくり、テンプレート作りが大切です。

多言語翻訳ならアイ・ディー・エー株式会社

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アイ・ディー・エー株式会社なら20年以上の実績があり、翻訳を行うだけではなく、カタログ・マニュアル作成など高精度の多言語DTPにも対応が可能です。

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更に翻訳したドキュメントをWebにも流用することができ、翻訳にかかる費用を最小限に抑えることも可能です。

まとめ

今回は「多言語DTP」の注意点とテンプレートの必要性について説明しました。

より読み手に伝わる多言語ドキュメント作成のために注意点に気を付けてテンプレート作成をしてみてください。

テンプレート作成が難しい場合には多言語DTPに対応している翻訳会社に依頼することも1つの方法です。 
翻訳を依頼するなら、多⾔語翻訳と制作で20年以上の実績があるアイ・ディー・エー株式会社がおすすめです。

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ABOUTこの記事をかいた人

翻訳監修

セス ジャレット:Seth Jarrett

カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。