多言語化ツールの利便性と注意点!翻訳の仕組みや精度は?

多言語化ツールの利便性と注意点!翻訳の仕組みや精度は?

近年、ECサイトもグローバル化が進んでおり、WEBサイトの多言語化が進んでいます。

2019年にGoogleサイト翻訳サービスが終了し、Bing翻訳ウィジェットもまたサービスが停止したことにより、WEBサイトの多言語化に「多言語化ツール」を利用する企業が増えています。

本記事では多言語化を検討している方向けに、多言語化の仕組みと多言語化ツールのメリットとデメリットを説明します。

サイト多言語化ツールとは

サイト多言語化ツールとは

WEBサイトを多言語化する際には、大きく分けて2つの作業が必要です。
1つ目は翻訳、2つ目がシステム開発です。

本来エンジニアが手間をかけて行う多言語化のためのシステム開発の作業を、ツールを導入するだけでできるサービスがWEBサイト多言語化ツールです。

まずは多言語化のメリットと仕組みについて見ていきましょう。

多言語化とは

多言語化とは、日本語だけで作られたサイトをユーザーが他の言語でも見られるようにすることです。

多言語化によって母国語で情報を得ることができるようになります。

そうすることで、外国人のアクセス増加やサイトの認知度の向上、信頼感の獲得などのメリットがあります。

また、日本のユーザーから見ても、外国語サイトが用意されていることは今後グローバルに活躍していくという前向きなイメージが形成されやすく、国内でのブランドイメージが向上することも期待できます。

多言語化の仕組み

多言語化ツールを使用した多言語化は、基本的に以下の3ステップで導入できます。

  • 多言語化ツールに対象のサイトURLを登録
  • ページごとに翻訳
  • タグ・プラグインを設定

多言語化ツールに自身のWEBサイトのURLを登録し、翻訳したい言語を選択しましょう。

各ページのテキスト、画像、タグ情報の取得が完了したら、翻訳を実行してください。
翻訳方法は使うツールによって異なりますが、基本的には機械翻訳となっており、別途追加の費用を払うことでプロによる翻訳が選べる場合もあります。

また画像は翻訳ができないため、外国語に対応するものを別途準備すしなければなりません。
画像を準備する際にはただ翻訳されたものを用意するだけでなく、その言語を使う人や、その地域に住む人に伝わりやすいものを選ぶように心掛けることが大切です。

最後に多言語化ツールをサイト側に埋め込めば完了です。

タグ方式、プラグイン方式などから選びます。      

海外SEOが不要な場合にはタグ方式、海外SEOに対応させたい場合にはプラグイン方式を選ぶとよいでしょう。

サイト多言語化ツールの特徴(メリット・デメリット)

サイト多言語化ツールの特徴(メリット・デメリット)

サイトの多言語化ツールには手軽に使えるメリットもある一方、デメリットもあります。

詳しく見てみましょう。

低コスト

翻訳されたサイトが低コストで手に入ります。

一方で、初期費用は安いけれど、運用を続ける上で課題が出てくる可能性が大いにあります。それを改善する際にコストがかさむこともあるので注意が必要です。

初めに自身のWEBサイトに合った多言語化ツールであるのかについてをよく検討することが大切です。

翻訳の手間がかからない

基本的には自動翻訳であるため、自分で翻訳する必要はありません。

また、プログラミングの知識がなくても多言語化できるツールであれば、簡単に導入・翻訳できるでしょう。

短時間で多言語化対応できるツールもあるため、手間だけでなく時間もかかりません。

精度の高い翻訳は難しい

自動で翻訳するため、人力ほど細かい翻訳ができません。

自動翻訳では「直訳」となることが多く、不自然な文章になることがあります。その結果、翻訳はされていてもWEBページを見た人が理解できない文章になることがあります。

現地の人に伝わる内容になっていないと、優良なコンテンツと認識されず、検索エンジンからの評価も得られないため注意が必要です。

会社紹介や商品紹介ページなどは重要な箇所となるため、翻訳会社に依頼し、人の手で翻訳する方がおすすめです。

正しい情報が記載されていることがWEBサイトの信頼獲得につながります。

SEO対策されない

日本と海外では主流な検索エンジンが異なることや人気コンテンツの動向が異なることにより、SEO対策の方法が異なります。

例えば日本ではGoogle検索エンジンとYahoo!JAPAN検索エンジンへの対策がメインとなっていますが、Google以外の検索エンジンが主流となっている国も多いです。

それぞれの国で主流とされている検索エンジンに合わせてSEO対策しなければ、WEBサイトを多言語対応していても上位表示されない場合があります。

また、日本で人気があるコンテンツであっても、海外ではあまり人気が出ない場合もあります。現地でどのようなコンテンツが人気なのかをリサーチしておくことも必要です。

それぞれの国向けにSEO対策を行っていない場合、せっかくWEBサイトを多言語化したのにも関わらず海外からの顧客のアクセスが一向に増えないということも起こり得ます。

一部変更が難しい

自動翻訳ツールの中には、ボタンひとつで簡単に翻訳できる便利なものがあります。しかし、そのようなツールを利用する場合、「ここの翻訳だけ少し変更したい」ということができません。

便利である一方で、ユーザーは「ボタンひとつ」を押すことしかできないため、自動翻訳後のサイトに部分的な変更を加えることは困難となります。

機能的な不具合が多い

人が手動で翻訳や設定を行っていないため、機能的な不具合が発生することがあります。

例えば、下記のような不具合が発生するツールもあります。

  • ページは翻訳できるが、PDFは自動翻訳してくれない
  • 英語サイトのサイト内検索で日本語記事がヒットしてしまう
  • 英語サイトでリンクをクリックすると日本語サイトに飛んでしまう など

サイト多言語化ツール導入の注意点

サイト多言語化ツール導入の注意点

多言語化ツールは低コストで導入できる利便性がある一方で、不具合や変更の難しさなどの難点もあります。

導入を検討しているWEBサイトの内容によって、自動翻訳の向き不向きには注意が必要です。

自動翻訳による多言語化が向いているサイトは、ページ数の多い商業施設などのサイトなどです。
人力で翻訳する場合には多くの時間と手間がかかるため、ページ数が多いサイトの作成には不向きです。

しかし自動翻訳のツールを利用すれば、手間をかけずに使いやすいWEBサイトを作成することができます。

一方で、自社サイトなど、ページ数が少なく、ユーザーを直接サービス利用につなげたい場合には高い翻訳精度が担保されている翻訳会社への依頼がおすすめです。

ご自身のWEBサイトの用途に合わせて翻訳方法を選びましょう。

まとめ

本記事では多言語化ツール導入のメリットとデメリット、注意点について説明しました。
ご自身のWEBサイトの特性や予算にマッチする翻訳会社や多言語化ツールの導入を検討してみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

翻訳監修

セス ジャレット:Seth Jarrett

カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。