【令和3年】応募受付中のインバウンド助成金は?活用の注意点も

現在、年々増加の一途を辿っていた外国人旅行者数は、激減しています。
しかし空白の期間となった今こそ、インバウンドのための環境づくりを行うこともひとつの手です。

今回は、応募受付中もしくは今年も応募受付が期待できる注目の補助金を紹介し、応募の際の注意点もあわせて解説します。

インバウンド助成金

インバウンド助成金

外国人旅行者の増加にともない、インバウンド対策に対する補助金・助成金が、全国各地の自治体で整えられています。
何かと費用がかさむ外国人旅行者の受け入れを効率的に行うためには、インバウンド対策になる助成金を利用しない手はありません。

補助金と給付金の違い

補助金と給付金は、原則返済不要という点が共通しています。
しかし、そのほかの交付の目的や支給金額、支給の条件などでは、多くの異なる特徴を持っています。

■補助金

国や自治体が、地域社会のために従事・貢献する企業に交付するお金のことを指します。

補助金は、公募の形式での募集となり、応募したからといっても必ず補助金を受けられるわけではありません。
その代わりに、補助金の対象となる事業の範囲が広く、また支給額が助成金と比べて高額となるメリットがあります。

補助金は、公募の期間が短いため、事前準備をしっかりと行っておくことが大切です。
事前に事業計画書を作成しておき、募集が開始されてから慌てて準備するといったことがないようにしましょう。
昨年までに支給された補助金を確認し、ある程度の予測を立てることがおすすめです。

■助成金

厚生労働省の管轄で、雇用関係に関して、国が行う施策とあった活動を行う企業に交付されます。

通年申請が可能で、かつ条件を満たしたほぼすべての企業が交付の対象となります。
ただし人気の助成金は、発表から2か月程度で募集受付を停止してしまうこともあるため、情報収集を欠かさず行いましょう。

インバウンド助成金の目的

外国人旅行者の満足度向上のため、ハード・ソフト面の両方からの整備が急ピッチで勧められています。
そのためインバウンド助成金では、非常に幅広い事業が支援の対象です。

ハード面でいうと、トイレの洋式化やキャッシュレス決済の導入など。
ソフト面には、案内表示などの多言語化や、グローバルな人材育成のための取り組みが補助の対象となることがあります。

上記はあくまでも一例で、インバウンド助成金の対象となる事業は、各補助金・助成金によって異なります。
行いたい事業が支援の対象となるかは、各助成金・補助金の概要を確認してください。

インバウンド助成金の注意点

インバウンド助成金の注意点

インバウンド助成金では、募集期間に注意が必要です。
補助金の申請にあたっては、複数の書類を準備する必要がありますが、一般的に公募~締切までの期間は1か月程度。
短いものだと2週間のものがあったりと、非常にタイトなスケジュールとなることが一般的です。

また審査通過後、実際に補助金が申請されるまでに時間がかかる点にも注意しましょう。
およそ1か月程度のラグが発生するため、それを見越して、発注や人材の確保などを行う必要があります。

応募期間

募集期間は、各補助金・助成金によってことなります。
募集期間が短いものや、先着のものがあるため、国や各自治体のホームページなどをこまめにチェックする習慣をつけるのがおすすめ。

常にアンテナを張っておき、締切間近に気付いて慌てて準備するといったことがないようにしましょう。
前年度に募集があった補助金・助成金は、今年も募集がかかる可能性が高いため、前年度のデータの調査もマストです。

申請方法

基本的に助成金・補助金の申請方法は、以下の流れで行います。

補助金の申請方法

1.政府・各自治体のホームページで補助金の詳細を確認し、申請書をダウンロードする

2.申請書や必要書類を準備し、事務局に提出する

3.選考選定結果を受け取る

4.採択されたら、事務局に『交付申請書』を提出する

助成金の申請方法

1.厚生労働省のホームページで、助成金の種類を確認する。

2.どの助成金の対象事業になるかの見極めを行い、申請を行う。

ただし、助成金の申請の手続きは非常に煩雑となるため、『社会保険労務士』に依頼することが一般的です。

【令和3年】応募受付中のインバウンド助成金

【令和3年】応募受付中のインバウンド助成金

本項では、各省庁が募集するインバウンド助成金を紹介します。

ただし、令和3年度に募集を開始したインバウンド助成金はまだないため、昨年に引き続き募集中のインバウンド助成金を取り上げています。

インバウンド対応力強化支援補助金

多言語対応(施設の案内表示やホームページなど)やトイレの洋式化、Wi-Fiの導入など、インバウンドの受け入れのために新たに実施する事業が幅広く補助の対象です。

補助対象事業者:
・東京都内において旅館業法の許可を受けて「旅館・ホテル営業」、「簡易宿所営業」を行う施設
・都内の飲食店、免税店(中小企業者のみ)
・都内の体験型コンテンツ提供施設(中小企業者のみ)
・外国人旅行者の受入対応に取り組み中小企業団体等・観光関連事業者グループ

補助額:補助対象経費の1/2(対象事業によって異なる上限額あり)

募集期間:令和2年9月1日~令和3年3月31日(補助金申請額が予算額に達した時点で受付終了)

【参考】公益財団法人 東京観光財団

中小企業展示会等出展支援補助金

新宿区による中小企業者向けの補助金です。

販路拡大を目的とした、オンラインを含む展示会・見本市などの出展にかかる費用が補助金の対象です。補助の上限額や対象事業の拡充も行われたため、いま一度補助金の概要を確認してください。

補助対象事業者:新宿区内の中小企業者の法人または個人事業主

補助額:国内展示会 1件30万まで(補助対象経費の2/3以内)、海外展示会 1件40万円まで(補助対象経費の2/3以内)

募集期間:令和2年7月1日~令和3年3月31日(先着順の為、予算額に達した時点で受付終了)

【参考】新宿区ホームページ

令和2年度中央区オリンピック・パラリンピック気運醸成事業補助金活用事業

東京2020大会をさらに盛り上げることを目的として、中央区によって設けられた補助金です。

大会への気運を高める取り組み(スポーツイベントの開催など)や、外国人旅行者の受け入れのための事業(多言語対応したチラシ・マップの作成など)といったものが補助の対象です。

補助対象事業者:
・中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会・検討部会の構成団体
・町会および自治会ならびにこれらの連合組織
・商店街および商店街の連合会
・上記のいずれかの団体が構成員となる地域団体、実行委員会等(条件あり)

補助額:(補助対象経費- 収入)×2/3 または1事業あたり100万まで

募集期間:令和2年4月1日~令和3年2月26日(補助金交付決定額の合計が予算額に達した時点で受付終了)

【参考】中央区ホームページ

美術館・博物館等の観光施設の国際化支援補助金

東京都内の美術館・博物館を対象とした、外国人旅行者の受入環境整備のための補助金です。
多言語対応するための、音声ガイド機器の導入やホームページ・パンフレットの多言語化、敷地内のバリアフリー化などが補助の対象です。

補助対象施設:都内の民間美術館・博物館

補助額:1施設あたりの上限 1000万円(補助対象経費の1/2以内)

募集期間:令和2年4月1日~令和7年3月31日(補助金申請額が予算額に達した時点で受付終了)

【参考】公益財団法人 東京観光財団

活用すべきインバウンド補助金・助成金

活用すべきインバウンド補助金・助成金

ここからは、前年度に募集があったインバウンドに関する補助金・助成金を紹介します。
もしも気になる補助金・助成金があった場合、令和3年度における募集があるかどうか、常に最新の情報を確認しましょう。

観光振興事業

昨年公募が行われた観光庁による補助金です。
無料Wi-Fi環境の設置や多言語対応、キャッシュレス化など、外国人旅行者の受け入れに関する整備を集中的にサポートすることが意図されています。

補助対象事業者:地方公共団体・民間事業者および協議会

補助額:補助対象経費の1/2以内

募集期間:令和2年4月1日~7月31日17時(必着)

【参考】国土交通省 観光庁

地域消費拡大推進事業

外国人旅行者の消費拡大に寄与する新しい事業を支援するために、インバウンドベンチャーと事業者グループが連携する際に交付される補助金です。

具体的には、接客のための多言語伝達アプリや、最新のデータマーケティング機器の導入などが補助の対象事業です。

補助対象事業者:中小小売業・サービス業のグループ等

補助額:200万円〜3000万円(補助対象経費の2/3以内)

募集期間:令和2年6月22日~令和2年9月28日(補助金申請額が予算額に達した時点で受付終了)

【参考】中小企業庁

訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業

東京2020大会の延期に伴い、その空白の期間でより外国人旅行者の受け入れ体制を強化することを目的とした補助金です。

外国人観光案内所の設置やトイレの洋式化など、原則として『設置工事を伴う事業』のみが補助の対象となっている点に注意が必要です。
つまり工事が不要な、端末の導入などでは補助の対象から外れてしまいます。

補助対象事業者:地方公共団体、民間事業者および協議会等

補助額:補助対象経費の1/3以内

募集期間:令和2年3月31日~7月31日17時(必着)(補助金申請額が予算額に達した時点で受付終了)

【参考】国土交通省 観光庁

観光振興事業費補助金

日本各地のお城・社寺を宿泊施設として活用し、日本ならではの文化体験を提供する場として作り替えるために交付される助成金です。
受け入れのための設備リフォームや予約ホームページの改修、多言語対応支援など、ハード面・ソフト面の両方の支援を受けることが可能です。

補助対象事業者:
・観光地域づくり法人
・民間事業者
・地方公共団体、観光地域づくり法人(DMO)又は民間事業者を中心に構成される地域協議会

補助額:城泊 上限750万円(補助対象経費の1/2)、寺泊 上限780万円(補助対象経費の1/2)

募集期間:令和2年5月26日~6月30日17時(必着)

【参考】国土交通省 観光庁

まとめ

今回は募集受付中、もしくは今後の動向が要チェックのインバウンド助成金を紹介しました。
インバウンド助成金を活用して、効率的にインバウンドの受け入れ環境を整えておきましょう。

外国人向けの製品カタログやホームページの制作、もしくは外国人スタッフ育成に欠かせない接客マニュアルの作成など、ソフト面での整備にはアイ・ディー・エー株式会社が幅広くお力になります。

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ABOUTこの記事をかいた人

翻訳監修

セス ジャレット:Seth Jarrett

カナダ出身。翻訳会社のアイ・ディー・エー株式会社に13年以上在籍。翻訳者のクオリティーチェックから英語のリライトまで幅広く対応。自らパンやスイーツをつくる料理人でもある。