【飲食店】外国人観光客の満足度アップ!料理名を英語翻訳するコツ

新型コロナウイルスの流行により、大打撃を受けた飲食業。まだまだ厳しい状況にはありますが、中長期的にアフターコロナのインバウンド回復に備えることは必要です。

特に飲食店の場合、外国人観光客に向けて英語翻訳したメニューを準備することをおすすめします。外国人観光客が来店した際にストレスなく過ごせるだけでなく、英語翻訳したメニューをお店のSNSやウェブサイトで発信することで、外国人観光客の注目を集めるかもしれません。

一見簡単そうに思える英語翻訳ですが、異なる食文化の人に料理のイメージを伝えることは意外と難しいものです。
今回は、料理の英語翻訳を準備しておくべき理由と、翻訳のポイントを説明します。

料理名を英語翻訳する必要性

グルメは旅の思い出を大きく左右する大事な要素です。しかし海外旅行に行った際、言葉の通じないレストランで注文をうまく伝えられずに四苦八苦した経験のある方もいるのではないでしょうか。

世界で評価される日本のおもてなしの一環として、英語のメニューを作っておくことは、顧客のためというだけでなく飲食店側にもメリットがあります。

接客の効率化

料理の味や調理方法を英語で説明することは簡単ではありません。身振り手振りであたふたと説明し、接客に時間がかかってしまうこともあるでしょう。また、きちんと伝わっておらず「思っていた料理と違う」という理由で料理の交換を求められることもあります。

英語翻訳したメニューを準備することで、このような接客の無駄を省くことができるでしょう。

お店の口コミ(評価)増加

英語のメニューがあることで、外国人に気軽に来店してもらうことができます。また、スムーズに希望通りの食事をとることができれば満足度が上がり、お店について良い口コミが広まります。つまり、料理の英語翻訳は店の評判にもつながるため、今後の飲食店経営において重要なポイントであるといえるでしょう。

近年はインターネットで口コミが一気に拡散することで、一夜にして大繁盛店となる場合もあります。いつかは英語メニューを準備した方がいいのだろうと漠然と考えている飲食店も多いかもしれませんが、ビジネスチャンスを逃さないためにも早めに料理の英語翻訳にとりかかることをおすすめします。

料理名を英語翻訳するコツ

店にも顧客にもメリットの大きい英語翻訳ですが、料理名を英語に翻訳する際は注意すべき点がいくつかあります。ここからは、具体的にどのような点に注意が必要なのかを確認していきましょう。

直訳しない

ちらし寿司、いなり寿司、かっぱ巻き、鉄火巻きなど、それぞれ日本人ならすぐにイメージの湧く料理名ですが、そのまま直訳しても外国人観光客にはどんな料理か想像がつきません。例えば鉄火巻きをそのまま訳すと”Iron fire roll”となり、なにか硬くて熱い料理のように思われてしまいます。その場合、無理に訳すのではなくてせめてローマ字で”Tekkamaki”と記載しておき、あわせて内容を説明する文章も合わせて記載することがおすすめです。

あるいは料理名をそのまま英語翻訳するのではなく、どんな料理であるかを材料や調理法、味付けや食感の説明を含んだ言葉に直して訳すと良いでしょう。ただし、長い文章になってしまっては読むのに時間がかかるだけでなく、説明調の文章からはあまり美味しそうに感じられなくなってしまうため注意が必要です。料理名で全てを語ろうとするのではなく、料理の重要な部分を、食欲をそそる表現で、覚えやすいよう簡潔に表現することがポイントです。

料理写真の掲載

文字だけでどのような料理か理解することは難しいです。日本人であっても飲食店で「メニューに写真が載っていればいいのに」と思うことがあるかと思います。まして異なる食文化の国から来た外国人に対しては、いくら丁寧に翻訳してもなかなか料理のイメージは伝わりません。

また、メニューに文字ばかりが並んでいると、ひとつひとつ読むのに時間がかかってしまいます。百聞は一見にしかず、ということで料理写真の掲載があればどんな料理かすぐ分かり、料理が運ばれてきた際にもイメージと違ったと言われるトラブルを防ぐことができます。

メニュー番号の記載

外国人観光客からスムーズに注文を受けることができるように、メニューの記載方法にも工夫があると良いでしょう。

外国語で注文を受ける場合、顧客のオーダーがなかなか聞き取れなかったり、どの料理を注文したいのかすぐに理解できないという場合が予想されます。それによって、注文を受けるのに時間がかかるだけでなく、別の料理を受けてしまうオーダーミスのトラブルが発生する恐れがあります。

そこで、メニューに番号やアルファベットなどの記号を記載しておくことで外国人観光客にとってもスタッフにとっても円滑な注文がしやすくなります。

原材料・アレルギーを表記

日本で一般的に用いられる食材や調味料であっても、外国人観光客にはなじみが薄い場合があります。

特に、アレルギーが起きやすい具材を使用している時には、安全のためにもきちんと表記しておく必要があります。豚肉や牛肉など、宗教上の理由で食べられない人がいる食材も表記があることが望ましいです。

近年はベジタリアンの人も増えているため、動物性の食材を使っていない料理にはベジタリアンメニューであることが分かるように記載しておくと親切でしょう。もちろん世界のあらゆる慣習に配慮することは難しいため、自分の店の客層を考慮して適切な表記内容にしましょう。

翻訳サービスの使用・翻訳会社に依頼

料理名の英語翻訳は意外と注意すべき点が多く、理解しやすく美味しそうな名前に翻訳するためには時間がかかります。また、英語圏の人が美味しそうだと感じる言い回しを選ぶことは翻訳のプロでなければ難しいといえるでしょう。逆に外国人観光客にとって違和感のある英語の言い回しを用いると滑稽なイメージがついて、店の格式を下げてしまう恐れがあります。

そこで、翻訳サービスを利用することでお店のスタッフが手間をかけることなく最適な英語メニューを準備することができ、お店本来の業務に集中することができるはずです。なかでもアイ・ディー・エ-株式会社が提供するWORLD MENUでは、プロの翻訳者が料理を多言語に翻訳してくれるだけでなく、印刷用やオンライン用のメニューレイアウトを作成することができたり、外国人向けのポータルサイトに掲載してくれるなど、サービスが充実しています。

例えば、以下の表は料理名をGoogle翻訳を使って訳したものと、プロ(アイ・ディー・エー株式会社)が翻訳した語を比較したものです。プロの翻訳はGoogle翻訳とは異なり、英語圏の人が使う言い回しで分かりやすい言葉選びができています。

料理名 Google翻訳 プロの翻訳
かっぱ寿司 Kappa sushi Cucumber roll
鉄火巻き Iron fire roll Tuna roll
串カツ Kushikatsu Deep-fried skewers
きつねうどん Kitsune Udon Udon noodles in a hot soup with deep fried tofu
月見うどん Tsukimi Udon Udon noodles in a hot soup topped with an egg
お飲み物は何がよろしいですか? What do you like for your drink? Would you like to order a drink?

お店の客層によって英語以外の料理メニューを用意したいという場合も、なじみのない言語をGoogle翻訳などで無理に訳すより、翻訳のプロの手を借りた方が良いと考えられます。

まとめ

インバウンドが回復した際に外国人観光客に来店してもらえるように、きちんと英語翻訳のメニューを準備しておきましょう。日頃からSNSやウェブサイトでメニューの情報を英語で発信したり、お店の外にWe have the English menu.と表示しておけば、外国人観光客の来店が期待できるのではないでしょうか。